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 本学部は、沖縄県立芸術大学建学の理念及び設置の基本構想に基づき、伝統音楽・芸能をはじめ沖縄の豊かな芸術文化の伝統を受け継ぎ、新しい創造的な音楽芸術文化の形成、発展を担い得る人材の育成を目的としています。
 本学部の卒業生は学士(芸術)の学位を授与され、本学卒業後はそれぞれの専門分野を活かした演奏活動、大学院への進学、教員、公務員及び関連企業等への就職 など、各自の修得した音楽芸術の能力を社会の多方面の分野で発揮していくことが期待されます。
 また、卒業後に教員を希望する学生は、教育職員免許法に定られた所定の単位を修得すれば、中学校教論1種免許状(音楽)及び高等学校教論1種免許状(音楽)を取得することができます。

 

福富秀夫 福富秀夫
沖縄県立芸術大学音楽学部長
 音楽学部の最も特色ある教育分野として設置された琉球芸能専攻は、沖縄の伝統音楽、芸能を教育研究する専攻組織です。琉球芸能専攻は、琉球古典音楽コースと琉球舞踊組踊コースからなり、各コースは専攻に匹敵する扱いとなっています。
 音楽学専攻は、楽理・作曲分野として学部の成立に不可欠の教育組織であるとともに、本県立芸術大学音楽学部の特色ある教育組織として、地域の伝統音楽、芸能分野に関する教育研究も併せて行う専攻組織です。すなわち、音楽学部の基本組織である声楽・器楽専攻と琉球芸能専攻の架橋としての存在意義は高く、声楽・器楽・音楽学の3専攻と琉球芸能専攻が豊かに関わり合って新しい創造の地平を拓くことこそ音楽学部の重要な使命であり、その使命を達成することが可能な学部構成となっています。さらに、西洋論理的思想と沖縄独自の伝統芸術はそれぞれ侵すことなく独立し研究が行われるようになっています。そしてしかも、お互いは徐々に浸透し合い新たな創造的環境が芽生えつつあることからも、学部の独創性が窺われましょう。見開き写真は開学20周年記念公演で初演された ―オーケストラ、琉球舞踊と琉球音楽のコラボレーション「彩舞」― の舞台風景です。作品の初演は、上記のようなことの具体的な表れのひとつとして、県民の皆様に大きな衝撃をもって迎えられました。
 歴史の浅い音楽学部ですが、最近各地で在学生・卒業生の活躍が報じられ、大学に活力を与えています。そして、それは地域の芸術文化を支える力になっています。沖縄県民の地域の文化を誇りに思う心は非常に強く、大学に対する期待も大きいものがあります。県民の意を体して地域とともに成長する学部になるよう、地味に本道を進むことが我々に課せられた使命です。
 本学を受験されようとする皆さん、芸術活動は個人的なもので、分野ごとに修得すべき技術・方法は様々です。しかし、人は歴史の継続性の中にいて、誰しもそれを否定しては存在できません。積み重ねられた伝統を「人類普遍の美」とするなら、それに立脚した個人の芸術活動が求められます。伝統の心技をしっかり修得して受験してください。その土壌のうえに大きな花を咲かせましょう。

学部図

 

琉球芸能定期公演
  平成18年10月1日 琉球芸能定期公演より
  ─ オーケストラ、琉球舞踊と琉球音楽のコラボレーション「彩舞」─

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