音楽を深く知って、社会とつながる
ある程度の音楽的実践能力を背景に、さまざまな音楽や芸能とその文化的脈絡について広い関心と問題意識を持ち、深く考える能力を備えた人を求めています。
1年次では、音楽学の基礎知識や研究方法を学びます。学年が進むにつれ、資料批判や音楽理論、フィールドワークなどの専門的な講義、演習、また論文指導などの実習を通して音楽や芸能に関する知識や経験を蓄積し、4年次には卒業論文を作成します。
音楽を研究するためには、演奏法や楽器を知ることも必要です。副科ピアノは4年間履修が可能ですが、他にヴァイオリンやフルートなどの西洋音楽の楽器に加え、沖縄の三線や日本の雅楽、インドネシアのガムラン音楽、琉球舞踊などを実習することができます。
たとえば、ポータブル・デジタル・オーディオ・プレイヤーを使用した音楽コミュニケ―ション、日本のロック受容における歌詞の用法などをテーマとする卒業論文が提出されました。
中学・高校の音楽教員、一般職の公務員のほか、放送・出版などのマスコミ、劇場や会館、ホテルなどの音楽プロデュース、観光産業で活躍している卒業生がいます。
音楽学コースは、音楽を演奏するだけではなく、なぜそのような音楽が生まれたのか、背景やしくみを探ることの好きな学生を求めています。