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松本莉央個展

沖縄の陽光は常に眩しく揺れている。ただ、その陽光は、確実に影を引き連れてやってくる。それは、たとえば時間のように、歴史のように。そして、たとえば心のように、記憶のように。

語り継がれる言葉は、その重要さにもかかわらず、フィルムと同様に色あせてモノクロ化する宿命を背負わされているのかもしれない。中には記憶の片隅に封じ込められるものも。…悲しいことだが、それは現実が有する一側面であることを、人は否定できないでいる。

白い封筒に閉じ込められた沖縄の風景と人々の姿。彼らが発した影を伴う言葉たち。織りなす紙が際立たせる存在としての光と影。

…それらが一体となった空間構成を私は心掛けた。

でき得るならば、その寂莫とした空間の中に身を置く人々の思いが、モノクロームな物質に、言葉に、色彩をよみがえらせることを祈りながら。

展覧会概要

会期

2月15日(土)~2月19日(水)

時間

10:00~17:00

会場

附属図書・芸術資料館2F 第3展示室(首里当蔵キャンパス

入場料

無料

  • 公共の交通機関をご利用の上ご来場ください。

お問い合わせ

附属図書・芸術資料館

住所:〒903-8602 沖縄県那覇市首里当蔵町1-4
電話:098-882-5038
インターネット:お問い合わせフォーム

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