本学部は、沖縄県立芸術大学建学の理念および設置の基本構想に基づき、伝統工芸をはじめ沖縄の豊かな芸術文化の伝統を受け縦ぎ、新しい創造的な芸術文化の形成、発展を担う人材を育成することを目的としています。
本学の卒業生には、学士(芸術)の学位を授与するものとし、卒業後は、それぞれの専門分野にしたがって作家活動、大学院への進学、公務員、教員及び関連企業等への就職など各自の修得した造形能力およぴ文化的見識を社会の多方面の分野で発揮していくことが期待されます。
また、教員を希望する者は、教育職員免許法に定められた所定の単位を修得すれば、中学校教諭1種免許状(美術)と高等学校教諭1種免許状(美術、工芸)を取得することができます。
また、博物館学課程所定の単位を修得すれば、学芸員の資格を取得できます。
【美術学科】
美術学科は、絵画専攻と彫刻専攻と芸術学専攻とに区分し、造形芸術の基本となる分野についての教育研究を目的としています。
【デザイン工芸学科】
デザイン工芸学科は、デザイン専攻と工芸専攻とに区分し、生活に関わる造形芸術についての教育研究を目的としています。
本学科はデザイン専攻と工芸専攻とに分かれた教育課程となっていますが、特に沖縄における伝統工芸との関係からデザインと工芸の密接な関連性を重視した教育に特色をおいています。
美術工芸学部長
北村義典

沖縄は、王朝時代を通じて育まれた風儀や礼節といった精神性を礎に独自の芸術文化をつくり上げてきました。沖縄の伝統美には、明るく、大らかで、優しさに包まれた創意があり、今日まで受け継がれてきた多くの作品の中にその美を見出すことができます。
本学は、普遍的な芸術教育に加え、こうした沖縄の地域的な特徴を活かした芸術の継承と発展を教育の理念としています。また美術工芸学部では、実技系の絵画、彫刻、デザイン、工芸、及び理論系の芸術学による5専攻において、純粋芸術から総合芸術、生活芸術に至る広い領域での少人数教育を特徴としてきました。
今日、人知は宇宙や量子の世界を解明しつつあり、地球は通信革命によってその時空を狭めています。こうした虚実の境が不明瞭な現代社会において、芸術的創作活動は、自己の存在を確かめ、未来を見極める力を身につける上で大きな意味を持つことになるでしょう。
芸術を志す有為の若者が、南国の美しい自然と世界的な遺跡に囲まれた沖縄・首里の地に集い、この地から自らの芸術創作と研究の第一歩を踏み出し、さらには芸術と共にある充実した人生へと向かわれんことを心から期待しています。
美術工芸学部では、今日の美術における表現領域の広がりと重なりを視野に入れ、学部・大学院及び専攻・専門分野の垣根をはずして全学部的に利用可能な共通工房を設置しました。
平成16年度から写真工房・版画工房・金属工房・木工機械工房等開かれた工房としてスタートしています。
また、1年次の専門基礎科目のひとつである「造形基礎」では、可能な限り専攻の枠に捕われないクラス編成がなされ、この共通工房を中心とした実習室で様々な基礎実技を体験することが出来ます。
共通造形センターでは、共通工房の運営や学部共通科目のコーディネート、共通教材の管理・運用を行っています。
また、サマースクール・公開講座・造形基礎展や卒業・修了作品展の企画・広報・図録制作等も行っています。