第19回洋楽定期公演
器楽専攻については、専攻の中でピアノコース、弦楽コース及び管打楽コースに分かれています。器楽専攻では、それぞれのコースごとに編成された教育課程にしたがって、器楽演奏の基本的実技と理論を習得し、将来は演奏家だけでなく広い視野で音楽に携わり、社会に生かされる人材の育成を目的としています。
主な教育内容としては、ピアノ、弦楽、管打楽の各コースごとにそれぞれの楽器についての演奏実技、伴奏実技、合奏・重奏実技、管弦楽実技などの個人レッスンを中心とした教育を行い、基本的な器楽演奏技術の習得とその感性を養うとともに、音響学・西洋音楽通史の授業科目の履修により器楽演奏についての理解を深めます。在学中、オーディションにより選ばれた学生には大学オーケストラと協奏曲の演奏、室内楽定期演奏会など研究成果を発表する場も用意されています。また、教育課程の特色として、本学音楽学部設置の趣旨をいかすために民族音楽概論、琉球音楽概論等の授業科目を選択科目として履修できるように配慮されています。
■ピアノコース
ピアノコースは、ピアノ独奏、重奏、室内楽、声楽伴奏の各演奏実技を指導し、ソロだけに偏らないよう幅広い視野とアンサンブル基礎力を培います。
豊かな感性と情緒を養うことを主眼に置き、ピアノメカニズムと人体構造を把握しつつ、生理学的、心理的、物理的側面から、柔軟性、即応性にイメージを加え、演奏者のさまざまな状況下における最適な演奏法を修得します。さらには、ピアノ構造学に於いて楽器の音色、タッチの種々について理論的に追求し、より明確で独創的な芸術表現のための手段とする試みもなされています。
■弦楽コース
弦楽コースはヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの四種類の楽器に分かれています。学生一人一人の個性を重視した専門実技レッスンに加え、室内楽や弦楽合奏、オーケストラといった様々な編成の授業や学内外での演奏会を通じて、幅広いレパートリーの音楽様式を実技と理論の両面から学びます。卒業後は本学で培った音楽に対する豊かな感性と幅広い教養をもとに、21世紀の音楽シーンを創造してゆける人材の育成を目指しています。
■管打楽コース
管打楽コースは木管楽器、金管楽器、打楽器に大別されます。木管楽器はフルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット、金管楽器はホルン・トランペット・テナートロンボーン・バストロンボーン・テューバ、打楽器は鍵盤楽器を含むそれぞれの専門の分野に分けられます。各専門楽器ごとに演奏技術の基本、理論を重視し、独奏をはじめとするあらゆるジャンルに及ぶアンサンブルを含めた授業や、毎年学内演奏会で出演するなどの実技実践教育を行い、芸術に携わる者として優れた人格を育み、卒業後は真に優れた演奏家及び教育者となり得る人材の養成を目標としています。
稲月 七重
ピアノコース 第15期生
平成19年度 西銘順次賞受賞
私が沖縄県芸で過ごした学生生活は、あっという間のとても充実した4年間でした。
ソロはもちろんのこと、デュオ、室内楽、伴奏など、舞台を踏む機会を多く与えて頂き、いろんな経験を積む事が出来ました。これは少人数ならではの最大の魅力だと思います。他にも、専攻や学年にとらわれず多くの交流が持てるので、色々な視点から刺激を受けることが出来ました。
昨年行われた洋楽定期「ピアノの祭典」では、4台ピアノ16手に加え、洋楽と琉球芸能の共演を実現させました。沖縄県芸でしか学べない貴重な経験が出来た事をとても誇りに思います。
柳橋 明果
4年生 京都府出身
私が沖縄県立芸術大学に来てまず感じたことは、各専攻の先生方が学生に親身に接しておられ、かつ学生一人に向き合う時間が非常に多いことです。専攻外の先生方からもアドバイスを得やすい環境というのは、大変貴重だと思います。この大学は比較的小規模ながら、学生が集中して実技や必修科目に打ち込むことができます。また学生一人一人に演奏する場が多いことも魅力の一つです。実技試験や学内演奏会・室内楽・オーケストラ等、人前で演奏する機会が一年生から実にたくさんあります。このような過密なスケジュールの中で、個人練習等で技術を研鑽することは大変なことです。しかし同じように努力している同期・後輩・先輩達は学年の枠を超えて、時には相談し、時にはライバルであり心強い仲間です。この大学がいかに勉強する学生に適しているか多くの人に感じてもらいたいです。
古川 泰子
器楽専攻管打楽コース打楽器12期生
沖縄県芸での4年間は私にとって、打楽器だけではなく人間としても鍛えられ、また温かい思い出が沢山あります。打楽器専攻生4〜6人という状況だったので、アンサンブルの演奏会となると、ほとんど全部の曲に出番があるという、きつくも嬉しい環境でした。今考えても、あの時の自分は全力投球していて、今の生活に繋がっていると思います。大学卒業後はドイツのHannover音楽大学に入学して、今はRecklinghausenにあるオーケストラで契約団員として演奏しています。まだまだ学ぶことが多い毎日ですが、演奏家として精進していきたいです。