沖縄県立芸術大学

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研究室(研究分野)の紹介


■金城 厚研究室(民族音楽学)

音楽学-金城研究室
人はなぜ歌を歌うのだろう? …これが私の研究の原点です。

学生のみなさんには、沖縄県にある大学の特性を生かし、地元の伝統的な音楽をあらためて深く学ぶことを通して、これまでの人間の生き方を知り、これからの社会の中で、音楽とかかわって生きていく展望をつかみ取ってほしいと思っています。
また、コンピュータの能力と限界を知り、科学技術と人間文化との良い関係についても身につけてもらいたいと願っています。

※写真は、演習の授業として、沖縄県中部のうるま市平敷屋で、地元の踊りをビデオで撮影しているところ。

主な担当授業

琉球音楽論講義
古典的な三線音楽から民謡まで、沖縄音楽の歴史と理論の話。
琉球音楽論演習
地方の村々をおとずれて、実際にフィールドワークをします。
音楽構造学
日本やアジアの音楽を対象に、音階やリズムを調べるにはどうしたらいいか、コンピュータを使って音楽の特徴を探し出す方法などを学びます。

このほか、大学院生を対象に「琉球音楽論研究」、琉球芸能専攻学生を対象に「創作基礎演習」の授業を行っています。

担当授業の詳しい内容は下記のブログに掲載しています。

教員の研究内容や業績はこちらへ。

■花城 洋子研究室(民族舞踊学)

大学の卒論で舞踊をテーマにしたことがきっかけで、比較動作学の分野に出会い、舞踊間の所作の比較や動作の特徴・特性について研究しています。この分野の研究は、もともとスポーツ動作等の分析や解析手法を舞踊の動作研究に取り入れたものです。果たして、踊りの表現動作をどこまで"科学的に分析する"ことが可能なのか?この問いに悪戦苦闘しながら客観的なメガネでもってその可能性を求め続けているところです。ヒトの動きにはその機能性と表現性がまじりあっていて、踊りのような動きを紐解くことは容易ではありませんが、そこも魅力のひとつだと思っています

主な担当授業

楽劇理論講義
舞踊、音楽、演劇等を総合的にかつ多様な視点からその関連性について学びます。
舞踊概論
様々な舞踊の歴史を概観します。また、舞踊の表現特性について比較した研究や方法を紹介します。
琉球芸能論
沖縄の舞踊・民俗芸能について学ぶとともに、今後の芸能の発展についてディスカッションします。

また、大学院芸術文化研究科では、「琉球舞踊論研究」、「民族舞踊学研究」の授業を担当しています。

■高瀬 澄子研究室(日本音楽史)

日本音楽史の研究室へようこそ。この研究室では、主に日本の古典的な伝統音楽の歴史的な研究をしています。また、必ずしも日本だけでなく、中国や朝鮮、琉球の文化との関係にも、目を向けたいと思っています。

研究室の主は、しばしば千年前の人物に共感を覚えたり、時には千年後に思いを馳せたりしているので、現世にあまり存在感がありません。音楽はその場限りで消えてしまいますが、たしかに過去から未来へとつながっています。あなたも日本音楽史の扉をたたいてみませんか。今現在の人と音楽を見つめ直す、新たな発見があるかもしれません。

※写真は、雅楽で使う楽太鼓。

主な担当授業

日本音楽史講義
古代から近現代まで、日本音楽の歴史を学びます。
日本音楽史演習
古い文献を読み、日本音楽史を研究する方法を考えます。
副科邦楽器実技(雅楽)
非常勤講師の先生方が指導なさっていますが、私も参加しています。
教員の研究内容や業績はこちらへ。

■小西 潤子研究室(民族音楽学)

[写真]パラオの女性グループが日本の歌をうたっているところ。このうち、2名が沖縄系。私は、ミクロネシアのヤップ、パラオ、サイパン、チューク、ポーンペイ、マーシャル、小笠原の父島、母島、八丈島等で音楽芸能に関するフィールドワークをし、収集した情報の分析考察を行ってきました。学生のみなさんに対しては、卒業後の進路も念頭におきつつも、それぞれが最も興味のあるテーマを見出しそれに取り組んでいくためのサポートをしています。また、沖縄の地の利と歴史的背景を支えとし、国際的な感覚を身につける機会を提供していくことを心がけています。研究というと実社会から隔絶された印象をもたれるかも知れませんが、1つのことに集中してあらゆる角度から問い質す経験は、将来必ず役に立つものと信じています。

*写真は、パラオの女性グループが日本の歌をうたっているところ。このうち、2名が沖縄系。

主な担当授業

アジア楽器法
アジア太平洋地域の楽器に関する基礎知識を高めるとともに、博物館における楽器収集と展示についてもふれる。
民族音楽学講義
具体的な事例を紹介しながら、民族音楽学の基本概念の整理と研究課題について紹介する。
民族音楽学演習
沖縄を含めたアジア太平洋地域の民族音楽学に関する論文購読とディスカッションを行う。
教員の研究内容や業績はこちらへ。

■倉橋 玲子研究室(西洋音楽史)

皆さんは、一つの曲についてなぜいろいろな楽譜が出ているのだろう、と不思議に思ったことはありませんか。モーツァルトやベートーヴェンをピアノで弾いていて、左手が突然オクターヴ上に飛ぶのに、びっくりしたことはありませんか。楽譜のこと、楽器のこと、曲の構造、音楽家を取り巻く環境、他の芸術や民族的なものとの関係…。この研究室では西洋音楽の歴史について、さまざまな角度から学び、理解を深めて欲しいと思っています。

主な担当授業

西洋音楽史講義
古代ギリシアから近代までの西洋音楽の歴史を学びます。今年度は受講生に、その時代を代表する曲を合唱したり、ピアノで連弾してもらったりしながら、進めています。
西洋音楽史演習
西洋音楽史のいろいろな研究方法を、具体的に論文や本の一部を読みながら学んでいます。昨年度はバッハの自筆楽譜と全集楽譜の記載の違いについて、演奏の先生も交えてお話しする授業の回を設けました。
音楽学概説B(後期)
研究で必要な資料には、どのようなものがあって、何が異なり、どう選ぶべきかを、西洋音楽の楽譜を例に皆で考えていきます。
ezLog 編集