■学部■

□専攻概要


 彫刻専攻では、学生個々の創造能力育成に主眼を置き、1年次から3年次前学期を通して塑造、石彫、木彫、金属、鋳造、テラコッタ等の基本的な技法と理論を修得します。また、古典から近現代にいたる彫刻とその周辺の歴史を学びつつ、3年次後学期から自己のテーマに基づいて、より実践的な展示発表を前提とした制作研究を行い、4年次では、前・後学期ごとに明確な計画を立てて制作し卒業作品とします。卒業生の8割以上は大学院へ進学しています。
 彫刻専攻の教室・アトリエは、1年次から大学院まで学年を越えた共通の学習・制作の現場となっており、下級生は上級生との交流の中で多くを学ぶ環境にあります。
 また、大学と社会との関わりを実践的に学ぶため、市町村との共催による学外での演習、展覧会、シンポジウム等を行い、さらに広く国際的な視野を培うため、海外の芸術大学や卒業生の留学先等との国際交流を積極的に進めるなど、活気に満ちた教育環境づくりに専攻を挙げて取り組んでいます。

□アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)


 彫刻専攻では、将来、彫刻を中心に造形芸術の様々な分野で活躍し社会に貢献できる作家、教育者などの専門家になれる人材の育成を目指します。そのために、学部アドミッション・ポリシーを基本に、基礎的な観察力、造形力、立体表現能力を備え、自己を深く見つめ自然や社会との関係を思索し、何よりも造形行為と自己の将来を肯定的に重ね合わせることのできる人を求めています。

□カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)


 将来、専門家として創作活動を行うに必要な基礎学修の中で、個性の伸長を期して主体性・独創性を重視した教育を行います。また、学内外での実践的、体験的プログラムにおいて、学生の社会性と協働精神の育成を図ります。


 彫刻専攻の教育課程は、導入から専門教育まで単に造形技法の修練のみにとどまらず、将来にわたって自ら主体的にテーマを見出し、独創的な表現の探究を続けて行くための基礎的な能力育成を目的としており、学部カリキュラム・ポリシーを基本に、教養・専門、実技・理論教育を一体的、総合的に捉えています。学修成果は、学習目標の達成度を基準に、課題等の成果物とそれに至る試行、造形思考の深さ、説得性などによって総合的に評価します。

□ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)


 沖縄県立芸術大学美術工芸学部では、大学ディプロマ・ポリシーを基本に、加えて以下に掲げる学修成果を獲得し、最終学年における卒業作品又は卒業論文の提出を経て、所定の卒業単位を取得した学生に対し、学士(芸術)の学位を授与します。


 1 美術・デザイン・工芸の分野における基本的な知識を体系的に理解している。
 2 自己の創造的活動を歴史、文化、社会、自然等と関連付けて考察できる。
 3 専攻分野の専門的な技能と研究能力を身につけている。
 4 卒業後も主体的に創作、研究を継続し、それらを社会に発信する意欲と能力を備えている。

■大学院■

 彫刻専修は、学部の教育課程において培った教養と彫刻分野の専門的素養の上に立ち、それぞれの領域における学生の研究テーマに基づき、より高度で実践的な研究を行います。その上で、将来にわたって作家などの専門家として自ら主体的に課題を創出し、独創的な表現方法の探究を継続していくための研究能力の育成を目指します。
 また、今日の多様な表現領域の中で、特殊な材料・造形技法の分野についても高度な内容の充実を図り、それらを積極的に応用していく能力を養います。


詳しくは 大学院造形芸術研究科HP をご覧ください。 沖縄県立芸術大学大学院造形芸術研究科 修士課程