沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
16132 西洋音楽史概論 2 前期 講義
受講年次 担当教員名
琉球芸能専攻1〜2年次 三島 わかな
■テーマ
「響きの可能性」のひろがりを歴史的にみていく〜「声」の音楽から「器楽」そしてさらなる多様性へ
■授業の概要
・本講義では、中世〜近世〜近代〜現代の西欧諸国の音楽作品を歴史的に概観する。
・各回のテーマに関する音楽作品を鑑賞し、その背景(社会制度、創作理念、作品様式、享受者)を解説する。
・作品ごとに、時代様式と個人様式についても解説する。
■到達目標
・西欧諸国の芸術音楽について様式的特色を理解できる。
・西欧諸国の芸術音楽について作品成立の時代性を理解できる。
・西洋音楽の歴史的展開の俯瞰をつうじて、「西欧諸国」および「非西欧諸国(東欧、日本を含む東アジア諸国、南北アメリカ大陸の諸国など)」との関係性について考えを深めることができる。
・近代以降の日本(沖縄)における「西洋音楽」の状況や、近代以降の創作史における「西洋音楽」の意義について意識的に考えることができる。
■授業計画・方法
1. ガイダンス:「西洋音楽」および「外来音楽」の定義。時代区分法。本講義の目的と授業運営、評価方法の
確認。
2. 中世・キリスト教(カトリック)の音楽
3. 中世・世俗音楽
4. ルネサンスの音楽
5. 日本人と「西洋音楽」との出会い、琉球人と「西洋音楽」との出会い
6. バロック時代・イタリアオペラと興行化
7. バロック時代・器楽の台頭
8. 古典派の音楽
9. ロマン派の音楽(1) ドイツ語圏の音楽
10. ロマン派の音楽(2) イタリア語圏、フランス語圏の音楽
11. 19世紀後半〜20世紀前半(1) 東欧・北欧の動向、帝政ロシア崩壊とその後の動き
12. 19世紀後半〜20世紀前半(3) ジャポニズム
13. 近代日本における「洋楽」の展開
14. 20世紀後半の多様性
15. 授業のまとめ及び期末試験
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・作品を聴取しながら毎授業のテーマについて考えていくので、出席が前提である。
・次回の授業のテーマに関連する学習は、以下に紹介する参考文献の当該章の内容を事前に読んでおくこと。
・初回授業までに、以下に紹介する参考文献の「はじめに」および「第2章」を熟読しておくこと。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点 (授業への積極的な参加、教員からの発問に対する発言の頻度、コメントペーパー提出状況等、以上50%)
学期末試験(50%)、以上を総合して評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
柴田南雄『音楽史と音楽論(改訂版)』(財)放送大学教育振興会、2004[1988](定価 ¥1602+税)
テキスト
参考文献
毎授業時にテーマに関するレジュメや資料を配布する。
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