科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
44431 | 卒業演奏 | 4 | 通年 | 実技 | |
受講年次 | 担当教員名 | ||||
ピアノコース4年次 | ○小杉裕一・小沢麻由子・和田紘平 |
■テーマ |
演奏家、教育者として相応しい音楽表現を、舞台上でピアノを通して行う。 |
■授業の概要 |
4年間で実践した実技試験、学内演奏会、及びこれまでのステージ経験をふまえ、1年次から4年次までの集大成を、学内及び学外公開の演奏会形式による試験で行う。 |
■到達目標 |
・4年間の集約であり、ピアノにおける自己表現を極めることを目標とする。 ・一人20分以上30分以内の自由曲の独奏。1年次から3年次までの試験曲及び学内演奏会、4年次に行われた学内演奏会で演奏した曲目を一部含めても良い。 ・卒業演奏試験のための準備、作品の研究、プログラムビルディング、ステージマナー等も併せて、演奏家として歩みだせるよう指導する。 ・卒業演奏は4年次後期実技定期試験も兼ねている。 ・暗譜で演奏する。 |
■授業計画・方法 |
1.ガイダンス 前期定期試験の作品も視野に入れ、学生に見合った作品を選曲する 2.バッハの作品とともに決定した作品の構成、様式などを理解する 3.バッハの作品を学習しながら、卒業演奏作品の運指を確認する 4.バッハの平均律を学習しながら、卒業演奏作品のペダリングを学ぶ 5.バッハの平均律を学習しつつ、卒業演奏作品のフレージングやまとまりを確認する 6.バッハの平均律を学習しながら、卒業演奏作品の複数作品における相違を確認 7.バッハの平均律を学習しながら、卒業演奏作品の特異な技術について把握、実践する 8.バッハの平均律を学習しながら、卒業演奏作品の音色、ニュアンスについて学ぶ 9.バッハの平均律を学習しながら、卒業演奏作品のテンポについて確認する 10.バッハの平均律をしながら、卒業演奏作品の時代背景や作曲意図を学ぶ 11.バッハの平均律の暗譜を開始しつつ、卒業演奏作品を一曲毎に通して演奏する 12.バッハの平均律の暗譜を確認しながら、卒業演奏作品の楽語や詳細な記号を確認する 13.バッハの平均律を仕上げつつ、卒業演奏作品の大きな音楽的な流れを再確認する 14.バッハの平均律を仕上げつつ、卒業演奏作品の全体像を描き、現時点での完成度を確認する 15.バッハの平均律を仕上げつつ、卒業演奏作品の暗譜を開始する 16.卒業演奏のプログラムを再確認 17.ホールでの演奏について@(響きを中心に) 18.ホールでの演奏についてA(スケール感、間の取り方) 19.ホールでの演奏についてB(テンポと細かなパッセージの奏法) 20.ステージマナーについて(礼、演奏の開始と終了のイメージ) 21.各作品の完成度の確認@暗譜と内容 22.各作品の完成度の確認A技術(メカニックとテクニック) 23.各作品の完成度の確認C響き、音色 24.各作品の完成度の確認D演奏内容が充実したものであるか 25.全体を通して演奏する@各作品への注意点と音のバランス 27.全体を通して演奏するA全曲でのペース配分 28.全体を通して演奏するB音楽が削がれていないか確認する 29.定期試験前の暗譜や音楽表現について最終確認をする 30.まとめ ※定期試験を実施する |
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む) |
・通年科目なので、前期に履修登録を行うこと。 |
■成績評価の方法・基準 |
【方法】 平常点20%・定期試験80% |
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
■教科書・参考文献(資料)等 |
□教科書 「バラード集」ショパン著 ジェスク音楽文化振興会、他 |
□テキスト 個々の課題曲や試験曲の楽譜は、基本的にはコピーでなく学生自身が準備すること。 |
□参考文献 特になし。 |