沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
47144 作曲実技U 3 後期 実技
受講年次 担当教員名
作曲理論コース1年次 〇土井智恵子、近藤春恵
■テーマ
機能和声の実習と、作曲書法の分析と実作。 
■授業の概要
・「音楽理論」の根幹をなす機能和声の実習と、「分析」―初期ロマン派以降の作曲技法(書法)を並行して行う。
・1年次の提出課題である二重奏作品を制作する。
 
 
■到達目標
・作曲実技Tで培った機能和声の高度な技術の習得と、楽曲の和声分析を行い、初期ロマン派以降の作曲技法を研究する。
・その成果を踏まえ二重奏曲を制作し実音の試演を行う。
■授業計画・方法
授業形態は個人指導による実技の為各回45分(学則29条)、各回@和声課題の実習とA楽曲の和声分析B鍵盤上の実習C二重奏以上の編成の作品の制作に向けてのスケッチを、適宜に混ぜて行う。
 
1.ドミナントの総括(X9、根音省略形)
2.ドミナントの上方変位
3.提出作品の編成の考察と参考作品(古典派〜初期ロマン派楽曲)の分析
4.ドッペルドミナントの総括
5.ドッペルドミナント・下方変位、古典〜初期ロマン派楽曲の和声分析
6.ドッペルドミナント・異名同音的転調、提出作品のモティーフ推敲
7.ドッペルドミナントまでの鍵盤上の和声実習、前回までの提出作品のモティーフ推敲
8.サブドミナントの総括、提出作品の主題推敲
9.U7とW7、提出作品の構成推敲
10.Wの上方変位、前回までの提出作品の構成推敲
11.「サブドミナント―トニック」進行総括と鍵盤上の実習
12.前回カデンツの鍵盤上での移調実習
13.提出作品の展開部の修正
14.提出作品の展開部・全体の推敲
15.提出作品の最終修正(アーティキュレーション等の整理)期末試験は課さない。
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・自発的に多くの楽曲を聴き分析する習性と、他の音楽理論の内容と関連付けられるように心がけること。
・実音により確かめる機会を積極的に求めること。
・和声の実習は必ずピアノで弾く習性をつけること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点40%、提出作品50%、実音化する試演に向ける練習姿勢10%の配点比で成績を総合的に評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
総合和声」島岡譲他著(音楽之友社)
テキスト
「管弦楽法」伊福部昭著(音楽之友社)
参考文献
 ベートーヴェン作曲ソナタT・U巻
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