沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
47163 作曲演習T 1 前期 演習
受講年次 担当教員名
作曲理論コース1年次 〇土井智恵子、近藤春恵
■テーマ
機能和声学の演習と作曲技術の習得
■授業の概要
機能和声学の演習を中心に、作品制作に発展できるよう技術を身に着ける。
各年次の試験として和声課題の実施を課す。実施日程については公示する。
■到達目標
・作曲実技に対応する和声、楽曲分析等の音楽理論を学ぶ。
・作品の分析を通し、個々の作曲家の作曲法を研究する。
■授業計画・方法
機能和声学を中心に課題演習、ウィーン古典派の諸作品の分析を行う。
 
1.ベートーヴェン:ピアノソナタ第1番 第T楽章〈ソナタ形式〉の基本
2.同上第U、V楽章〈緩徐楽章、ロンド形式〉
3.ベートーヴェン:ピアノソナタ第5番第T楽章〈ソナタ形式〉の応用
4.同上第U、V楽章〈ソナタ全体の統一性〉
5.ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番第T,U楽章〈統一性の発展〉
6.同上第V楽章〈リトルネッロとロンド形式〉
7.モーツアルト:交響曲第40番第T楽章〈管弦楽におけるソナタ〉
8.同上第41番第T楽章〈古典派におけるソナタの完成〉
9.同上第U,V、W楽章〈主題の統一性と展開部における手法〉
10.和声要約について総括
11.モーツアルト:交響曲第40番第T楽章の要約〈密集形でまとめる〉
12.同上第41番第T、W楽章の要約
13.ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番第T楽章の要約〈組曲としてのソナタ〉
14.同上第V楽章の要約
15.まとめ(定期試験を実施する。)
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
毎回和声課題と楽曲分析の課題を予習することが前提であるので授業の準備をしっかりすること。
自発的に多くの楽曲を聴き分析する習性と、他の音楽理論の内容と関連付けられるように心がけること。実音により確かめる機会を積極的に求めること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点60%、和声期末試験30%の配点比で総合的に評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
「総合和声」島岡譲他著(音楽之友社)
テキスト
「和声―理論と実習V」島岡譲他著(音楽之友社)「楽式論」石桁眞礼生著(音楽之友社)、「管弦楽法」伊福部昭著(音楽之友社)
参考文献
ベートーヴェン作曲ソナタT・U巻他
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