沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
47164 作曲演習U 1 後期 演習
受講年次 担当教員名
作曲理論コース1年次 〇土井智恵子、近藤春恵
■テーマ
機能和声学の演習と作曲技術の習得。
■授業の概要
・機能和声学を中心に作品制作に発展できるよう技術を身に着ける。
・各年次の試験として和声課題の実施を課す。実施日程については公示する。
■到達目標
・作曲実技に対応する和声、楽曲分析等の音楽理論を学ぶ。
・作品の分析を通し、個々の作曲家の作曲法を研究する。
■授業計画・方法
作曲演習Tに続き機能和声学を中心に課題演習、古典派、初期ロマン派の作品の分析を行う。
1.ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番 第T楽章〈中期ソナタの特徴と発展〉
2.同上第U、V楽章〈循環主題〉
3.ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ「Spring」第T楽章〈室内楽におけるソナタ〉
4.同上第U、V楽章〈中間楽章におけるスタイルとロンド〉
5.ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ「Kreutzer」第T楽章〈自由な主題設定〉
6.同上第V楽章〈フガートによる展開〉
7.シューベルト:「楽興の時」より〈三部形式について〉
8.同:「即興曲」より〈三部形式の応用〉
9.同:アルペッジョーネ・ソナタ第T楽章〈シューベルトの室内楽〉
10.同上第U、V楽章〈旋律性と転調〉
11.ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番第T楽章の要約〈和声分析〉
12.同第V楽章の要約と転調
13.ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ「Kreutzer」第T楽章の要約〈和声分析〉
14.同上第U、V楽章の要約〈調性からみる構成〉
15.和声要約の総括(定期試験を実施する。)
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
自発的に多くの楽曲を聴き分析する習性と、他の音楽理論の内容と関連付けられるように心がけること。実音により確かめる機会を積極的に求めること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点60%、和声期末試験40%の配点比で総合的に評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
「総合和声」島岡譲他著(音楽之友社)
テキスト
「和声―理論と実習V」島岡譲他著(音楽之友社)「楽式論」石桁眞禮生著「管弦楽法」伊福部昭著(音楽之友社)
参考文献
ベートーヴェン作曲ソナタT・U巻、「管弦楽法」伊福部昭著(音楽之友社)
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