沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術科 シラバス

科目名:  楽劇理論講義

科目区分: 選択科目/専門基礎科目 音楽学専攻/音楽学コース

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
47266
51001
楽劇理論講義 4 通年 講義
受講年次 担当教員名
音楽学コース、琉球芸能専攻
2年次以上
花城 洋子
■授業概要
日本をはじめ諸外国には様々な楽劇があり、我々人間の表現・創造活動としてその文化的、社会的な役割は重要である。演劇・音楽・舞踊の諸要素が不可分に結合して成立している総合芸術として捉えられている「楽劇」を総合的に把握し理解することができるように伝統芸能を対象にすすめる。
前期の授業では日本を、後期は外国の代表的な楽劇の分野をとりあげ、それぞれの表現の様式と技法、舞踊運動の特性について概説する。そして、琉球芸能を広くアジアの芸能のひとつとして、普遍的観点から文化・芸術性を捉える考え方を培うことを目的とする。
■学習目標
@ 楽劇のそれぞれの様式や形態が把握できる。
A 文化遺産としての楽劇について理解できる。
B アジアの楽劇の中での琉球芸能の特徴がわかる。
■授業計画・方法
(前期)
伝統芸能として今日まで継承されている楽劇について概説する。対象にする芸能分野は、舞楽、能楽、歌舞伎、日本舞踊、上方舞、組踊、琉球舞踊である。さらに、横道の資料をもとに、楽劇研究の基礎的方法を学ぶ。         
(後期)
前半は西洋の(1)バレエ、ミュージカル、東洋の(2)京劇−中国、(3)仮面劇−韓国・インドネシアをとりあげる。後半では、これまで取り上げた日本と外国の楽劇の表現特性等の比較をおこない、舞台芸術としての視点から「組踊」「琉球舞踊」の現状およびその発展と可能性等についてレポートし討論する。


■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
■成績評価の方法・基準
課題レポートの提出(70点)、および学習態度、授業への積極的参加(30点)
■教科書・参考文献(作品)等
教科書
・中村雅之著、Jeffrey Hunter訳、『英訳付き 1冊でわかる日本の古典芸能』、淡交社、・
2009
・資料「楽劇学から抜粋したもの」(適宜配布する)
参考文献(作品)
・服部幸雄監修、国立劇場企画・編集、『日本の伝統芸能講座 舞踊 演劇』、淡交社、2009
・安田章生、『新版 日本の芸術論』、東京創元社、1972
・西角井正大、『民俗芸能入門』、文研出版、1979
・宮尾慈良、『これだけは知っておきたい世界の民族舞踊』、SHINSHOKAN、1998
・邦 正美、『舞踊の文化史』、岩波書店、1968
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