科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
48114 | 音楽文化入門b | 2 | 後期 | 講義 | |
受講年次 | 担当教員名 | ||||
音楽文化専攻1年次 | 谷本裕 |
■テーマ |
「伝わる文章」を身につける。 |
■授業の概要 |
私たちが音楽文化を社会で、とりわけ何らかの形の事業として発表・展開する際は、必ず一定の言語能力が求められる。音楽マネジメントの分野でいえば、公演で取り上げる音楽の特性、企画の狙いや出演者の魅力などを人々に的確に伝えるために、正確で、読み手がイメージを喚起できる文章表現力が必要である。音楽研究の分野でも、成果を多くの人々と分かち合うためには同様の能力が要るだろう。また、それぞれの分野で、助成金をはじめとする活動資金を獲得するためにも文章能力は不可欠である。講義と実際の作文などを通じて、「伝わる文章」の書き方を学ぶ。 |
■到達目標 |
・音楽文化、実演芸術や芸能の発表に携わる上で、言語能力、とりわけ文章表現力を養うことがいかに重要であるか理解する。 ・文章能力を高める上で、自ら研さんを図れるようになる。 |
■授業計画・方法 |
1.ガイダンス−社会の中の音楽と言葉 2.文章講座(第1:「読む」) @基礎編 「書く」ためにまず必要な営み 3.文章講座(第1:「読む」) A応用編 縮約 評価と課題 4.文章講座(第1:「読む」) B応用編 要約 評価と課題A 5.文章講座(第1:「読む」) Cまとめ 評価 6.文章講座(第2:「読む」) 文章の見出し作成・縮約と、書く作業への応用 7.文章講座(第2:「書く」1) @基礎編 「伝わる文章」とは 8.文章講座(第2:「書く」1) A応用編 課題評価とリライト 9.文章講座(第2:「書く」1) B応用編 課題評価とリライトその2 10.文章講座(第2:「書く」1) C応用編 課題評価とリライトその3 11.文章講座(第2:「書く」1) Dまとめ 課題評価 12.文章講座(第3:「書く」2) @基礎編 「伝わるフレーズ」とは 13.文章講座(第3:「書く」2) A応用編 課題評価とリライト 14.文章講座(第3:「書く」2) Bまとめ 課題評価とまとめ 15.全体のまとめ。定期試験は実施しない。学期末に授業内容を総括するような文章課題を示す。 |
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む) |
(1)文章講座では国語辞典を持参すること。同講座では課題を課す。その回答を次の授業で活用するので、設定された締切期日を必ず守り、提出すること。(2)小説、エッセイ、評論、ルポルタージュ、新聞報道、論文、詩、短歌俳句など、ともかく出来るだけ文章をたくさん読む。読むことで、「読み手に伝わる文章」と「伝わりづらい文章」があることが分かってくる。青春時代の「読文量」が、学生諸君の書く文章の「質」を或る程度は定める。手当たり次第に書物を読むことを心掛けるように。 |
■成績評価の方法・基準 |
【方法】 (1)平常点60%(2)課題への取り組み40% |
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
■教科書・参考文献(資料)等 |
□教科書 |
□テキスト 大野晋著『日本語練習帳』岩波新書 1999年、外岡英俊著『作文の技術』朝日出版社 2012年、清水幾太郎著『論文の書き方』岩波書店 1959年など。必要に応じ、他にも教員が配布する。 |
□参考文献 授業中、必要に応じ教員が配布する。 |