沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
48115 音楽文化入門c 2 前期 講義
受講年次 担当教員名
音楽文化専攻1年次 高瀬澄子
■テーマ
音楽理論の基礎
■授業の概要
音楽文化を学んでいくうえで必要となる理論的な用語についての基礎知識や概念を身につける。具体的には、音律、音組織、リズム、楽譜などに関する基本的な知識を学ぶ。これは五線譜を読むための常識(いわゆる「楽典」)を復習しようというものではなく、その常識の根拠を探る態度を養い、音楽の理論や様式の歴史的変化や地域的差異に目を向ける意識を育てることを目指している。
あわせて、英語の音楽辞典の一部の項目を講読することによって、英文による学習、英語表記の音楽用語の訳にも慣れることも目指している。
■到達目標
・ピュタゴラス音律や純正律など、基本的な音律について理解していること。
・楽譜の存在意義や目的について、学問的に正しく理解していること。
・音階や旋法、リズムに関する重要な用語の概念を理解していること。
■授業計画・方法
1. 総論
2. 音律1(自然倍音列、音程比)
3. 音律2(ピュタゴラス音律、三分損益法)
4. 音律3(純正律、中全音律、十二平均律)
5. 楽譜1(the Harvard Dictionary of Musicの“Staff”の項目を講読)
6. 楽譜2(the Harvard Dictionary of Musicの“Staff”の項目を講読)
7. 楽譜3(the Harvard Dictionary of Musicの“Staff”の項目を講読)
8. 音律と楽譜に関するまとめ
9. 音階1(the Harvard Dictionary of Musicの“Scale”の項目を講読)
10. 音階2(the Harvard Dictionary of Musicの“Scale”の項目を講読)
11. 音階3(the Harvard Dictionary of Musicの“Scale”の項目を講読)
12. 音階4(the Harvard Dictionary of Musicの“Scale”の項目を講読)
13. 音階に関するまとめ
14. リズムとテクスチュアに関する理論用語
15. 総括、および定期試験
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・五線譜と英和辞典(電子辞書でもよい)を持参すること。
・英文の講読時には、授業中に訳せるよう、辞書で語意を調べ、ノートを作成すること。
・二つ以上の異なる音楽事典の項目を読んでくること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
・平常点(30%)、定期試験(70%)。平常点は、授業への参加状況や予習の状況を評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
適宜プリントを配布する。
テキスト
適宜プリントを配布する。
参考文献
笠原潔・徳丸吉彦『音楽理論の基礎』放送大学教育振興会、2007年。
Randel, Don Michael ed. The New Harvard Dictionary of Music. Cambridge: The Belknap Press of Harvard University Press, 1986.
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