科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
51194 | 詞章研究T | 2 | 前期 | 講義 | |
受講年次 | 担当教員名 | ||||
琉球芸能専攻1年次 | 鈴木耕太 |
■テーマ |
古典音楽・琉球舞踊に深くかかわる「琉歌」について学ぶ |
■授業の概要 |
沖縄の古典音楽や楽劇の詞章の基本をなすのは8・8・8・6音で構成される琉歌の短歌形式である。 本科目ではこの琉歌形式になじみ、琉歌の韻律を体得し、琉歌の解釈が自力で出来るような知識と方法の習得をめざす。 初回から第3回までは琉歌概説として、琉歌の諸ジャンルについて、例に則しつつ解説を行う。それに伴い、琉歌を音読し、ときに表記と撥音の関係などを示しながら、琉歌の発音に慣れることをめざす。概説終了後はおもに琉球舞踊に用いられる琉歌の詞章の語義・通釈・鑑賞について解説する。 なお、「琉歌歌碑めぐり」と題して、琉歌のふるさとを訪ねる日帰りの学外実習を行う。 |
■到達目標 |
・琉歌についての基本的な知識を習得する。 ・琉歌を自ら鑑賞し、正確な逐語訳および意訳をおこなう知識を習得する。 |
■授業計画・方法 |
必要に応じてパソコンによるプレゼンテーション、板書、音楽、映像、その他様々な資料を利用して講義を進める。 1.琉歌および琉歌集についての概説(琉歌集というテキストについて) 2.琉歌および琉歌集についての概説(詠み歌と唄について) 3.琉歌および琉歌集についての概説(琉球舞踊に用いられる琉歌と本歌について) 4.琉球舞踊の琉歌の解釈@古典女踊「作田」 5.琉球舞踊の琉歌の解釈A古典女踊「かせかけ」 6.琉球舞踊の琉歌の解釈B古典女踊「柳」 7.琉球舞踊の琉歌の解釈C古典女踊「天川」 8.琉球舞踊の琉歌の解釈D古典女踊「本貫花」 9. 琉球舞踊の琉歌の解釈E古典女踊「諸屯」 10.琉球舞踊の琉歌の解釈F古典女踊「伊野波節」 11.琉球舞踊の琉歌の解釈G古典女踊「苧引」 12.琉球舞踊の琉歌の解釈H古典女踊「本嘉手久」 13.琉球舞踊の琉歌の解釈I古典女踊「稲まづん」 14.琉球舞踊の琉歌の解釈J古典女踊「瓦屋節」 15.琉球舞踊の琉歌の解釈 まとめ 定期試験もしくはレポートを実施する |
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む) |
履修にあたって、組踊の台本をあらかじめ音読できるようにしておくことが望ましい。予習として折口信夫の論文「組踊り以前」(『校注 琉球戯曲集』所収)を読んでおくこと。また、『校注 琉球戯曲集』所収の「執心鐘入」「護佐丸敵討」を読んでおくこと。 |
■成績評価の方法・基準 |
【方法】 平常点(20点)、コメントペーパー・および課題(20点)、学期末レポート(60点)で評価する。 |
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
■教科書・参考文献(資料)等 |
□教科書 講義用レジュメや資料を配布する。 |
□テキスト なし。 |
□参考文献 『標音評釈 琉歌全集』島袋盛敏 翁長俊郎 武蔵野書院 1968年 『琉舞手帖』大道勇 ボーダーインク 2010年 他 |