科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
51195 | 詞章研究U | 2 | 後期 | 講義 | |
受講年次 | 担当教員名 | ||||
琉球芸能専攻1年次 | 鈴木耕太 |
■テーマ |
古典音楽・琉球舞踊に深くかかわる「琉歌」について学ぶ |
■授業の概要 |
沖縄の古典音楽や楽劇の詞章の基本をなすのは8・8・8・6音で構成される琉歌の短歌形式である。本科目ではこの琉歌形式になじみ、琉歌の韻律を体得し、琉歌の解釈が自力で出来るような知識と方法の習得をめざす。 雑踊ならびに琉球古典楽曲に用いられる代表的な琉歌について、詞章の語義・通釈・鑑賞を行う。また、講義のあいだ、語義・解釈・鑑賞について必要な辞典類の活用法、舞踊の鑑賞など、琉歌解釈に必要な基本的な手続きについて説明を行う。 なお、「琉歌歌碑めぐり」と題して、琉歌のふるさとを訪ねる日帰りの学外実習を行う。 |
■到達目標 |
・琉歌についての基本的な知識を習得する。 ・琉歌を自ら鑑賞し、正確な逐語訳および意訳をおこなう知識を習得する。 |
■授業計画・方法 |
必要に応じてパソコンによるプレゼンテーション、板書、音楽、映像、その他様々な資料を利用して講義を進める。 1.雑踊の琉歌の解釈@「花風」 2.雑踊の琉歌の解釈A「浜千鳥」 3.雑踊の琉歌の解釈B「むんじゅる」 4.雑踊の琉歌の解釈C「谷茶前」 5.雑踊の琉歌の解釈D「加那よー」 6.琉球古典楽曲の琉歌の解釈@「かぎやで風節」(他、上巻に収録されているもの) 7.琉球古典楽曲の琉歌の解釈A「金武節」(他、上巻に収録されているもの) 8.琉球古典楽曲の琉歌の解釈B「特牛節」(他、上巻に収録されているもの) 9.琉球古典楽曲の琉歌の解釈C「十七八節」(他、中巻に収録されているもの) 10.琉球古典楽曲の琉歌の解釈D「茶屋節」(他、中巻に収録されているもの) 11.琉球古典楽曲の琉歌の解釈E「永伊平屋節」(他、中巻に収録されているもの) 12.琉球古典楽曲の琉歌の解釈F「散山節」(他、下巻に収録されているもの) 13.琉球古典楽曲の琉歌の解釈G「仲風節」(他、下巻に収録されているもの) 14.琉球古典楽曲の琉歌の解釈H「述懐節」(他、下巻に収録されているもの) 15.雑踊・古典楽曲の琉歌の解釈 まとめ 定期試験もしくはレポートを実施する。 |
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む) |
履修にあたって、組踊の台本をあらかじめ音読できるようにしておくことが望ましい。予習として折口信夫の論文「組踊り以前」(『校注 琉球戯曲集』所収)を読んでおくこと。また、『校注 琉球戯曲集』所収の「執心鐘入」「護佐丸敵討」を読んでおくこと。 |
■成績評価の方法・基準 |
【方法】 平常点(20点)、コメントペーパー・および課題(20点)、学期末レポート(60点)で評価する。 |
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
■教科書・参考文献(資料)等 |
□教科書 講義用レジュメや資料を配布する。 |
□テキスト なし。 |
□参考文献 『標音評釈 琉歌全集』島袋盛敏 翁長俊郎 武蔵野書院 1968年 『琉舞手帖』大道勇 ボーダーインク 2010年 他 |