沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
51302 舞踊創作演習U 1 後期 演習
受講年次 担当教員名
琉球舞踊組踊コース3〜4年次 ○高嶺久枝・仲本 守
■テーマ
「心技一体」・「温故知新」の精神で琉球芸能の源流を探り沖縄を舞う。
■授業の概要
前半:中国伝来の沖縄空手の名手(首里手)の講師を招聘し実践を通して美しい型を生み出す為の呼吸法やインナーマッスルへの意識感覚を養い、柔軟な身体から生まれ出る舞踊表現の一助とする。

後半:舞踊作品の分析から琉球芸能の源流について学ぶ。『おもろさうし』にもうたわれている沖縄の祖神(開闢神)アマミクの世界のゆかりの地をフィールドワークを通して訪ねる。教室では、「舞踊劇化した作品のDVDを鑑賞し、教材化した論文資料を読み、地域伝承における脚本化の試みと地域貢献の仕方などを学ぶ。
実践につなげ感性を豊かにする。
■到達目標
・動作と呼吸法・インナーマッスルへの意識感覚を養い、柔軟な身体をつくる。

・学生の地域への関心が深まり、芸能で地域貢献が出来ることや地域との関わりにより人生が豊か
 になることへの可能性が理解できる。
・地域の年中行事や祭りへ積極的に参加するようになる。
■授業計画・方法
(前半)首里手空手・古武術

1. ガイダンス。
2. 空手による美しい型の伝授(空手)
3. 空手による美しい型の伝授(空手)
4. 空手による美しい型の伝授(古武道)(首里文武館で授業を行う・設置の博物館を見学する)
5. 空手による美しい型の伝授(古武道)
6. 空手による美しい型の伝授(古武道)

(後半)琉球芸能の源流を探り沖縄を舞う
    
7. 琉球芸能の源流について
8. 開闢神(アマミキヨ)伝説のゆかりの地を訪ねる。(フィールドワーク)
9. レポート&発表する。古典女踊「稲まづん」について学ぶ。
10.参考資料・作品を鑑賞する。
11. 作品鑑賞・教材化研究資料を読む(論文:「國頭サバクイ考から創作へ」など)。
12. 作品鑑賞・教材化研究資料を読む(論文:「地域伝承の脚本化の試みより」など)。
13. 地域伝承のゆかりの地を訪ねる。(フィールドワーク)
14. 出身地域の民族芸能を調べレポート・発表する。
15. まとめ:発表の機会を計画する。
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・授業計画に即した装いで授業に臨む。前半は動きやすい運動着を着用(Tシャツ・トレーニングパンツ等)し、タオル・水分を持参。
・舞踊創作演習ノ―トと筆記用具を持参すること。
・各種提出物の期限を守ること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点(50%)、レポート(50%)。
平常点は授業への参加状況、提出物等を総合し評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
教員により資料を配布
テキスト
教員の指示による。
参考文献
・仲本政博『沖縄伝統古武道』ゆい出版 2006年
・仲本政博『琉球の武士道』沖印社 2012年
・日本思想体系18『おもろさうし』岩波書店 2972年
・波照間永吉著『定本おもろさうし』角川書店 2002年
・外間守善著『沖縄の祖神アマミク』築地書館株式会社 1983年
・『沖縄の祭りと芸能』第一書房 1991年
・芸道40周年記念誌 高嶺久枝の会「琉球芸能の源流を探る」でいご印刷 2009年
・高嶺久枝「『おもろさうし』の中のアマミクを源流にー大学地域連携における芸能の 展開の成果と課題ー」沖縄県立芸術大学紀要 27,2019
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