沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
52012 オペラ総合実習U 2 通年 実技
受講年次 担当教員名
声楽専攻4年次 〇片桐仁美、山内昌也、中村敬一
■テーマ
オペラアンサンブルを音楽的、演劇的に実習する。
■授業の概要
本科目では3年次の「オペラ総合実習T」で習得したことをさらに深め、言語・歌唱と演技が一体となった表現を追求する。モーツァルトを教材とした「オペラ総合実習T」を発展させ、プレヴェルディ(ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ)の作品を中心に取り組ませる。ただし、アンサンブルを組む際に、学生の声種を考慮して、その他の作曲家の作品を取り上げる場合もある。各自に二重唱の課題を一曲与え、教材として取り組ませ、またそれと並行して3人以上のアンサンブルも体験させる。10月3日(木)の学内演奏会(奏楽堂)で、授業の学習成果を発表する。
担当教員の実務経験を活かし指導をする。
■到達目標
・オペラ作品の中の人物を、歌唱と演技で表現するためのトレーニングにより、個々人の表現能力の開発と
 向上。
・舞台人として声や身体をより高度に訓練する、といった意識を持てるようにする。
・音楽とドラマ、歌唱と演技が一体となったオペラの表現方法の習得。
・台本の言葉等と結びついた演技表現が出来るようになる。
・ベルカントオペラなどを通して、作品の様式感を把握出来るようになる。
■授業計画・方法
3月:演目・配役を発表(予習をする為)
1.授業開始時のオリエンテーションで計画概要、年間スケジュールと指導体制・運営体制を発表、音楽稽古開始
2.音楽稽古 発音
3.音楽稽古 正確な音程
4.音楽稽古 言葉の意味について
5.音楽稽古 共演者との意識の共有 暗譜稽古開始
6.音楽稽古 ハーモニーについて 暗譜稽古
7.音楽稽古 共演者との音楽の意識の共有 暗譜稽古
8.音楽稽古、アンサンブルについて考察 暗譜稽古
9.音楽稽古と並行して、演技指導補佐と演技プラン案を協議、立ち稽古開始
10.音楽稽古 役柄について考える 立ち稽古
11.音楽稽古 役の個性について 立ち稽古
12.音楽稽古 音楽と演技のバランス 立ち稽古
13.音楽稽古 音によるきっかけ作り 立ち稽古
14.立ち稽古 ストーリーについての考察
15.定期試験・まとめ
16.立ち稽古 正しい動線の確認
17.立ち稽古 荒立ち
18.立ち稽古と演出演技指導の集中授業 2コマをかけて動きの整理
19.立ち稽古と演出演技指導の集中授業 2コマをかけて動きの整理
20.立ち稽古と演出演技指導の集中授業 前日の授業成果による演技の修正
21.立ち稽古と演出演技指導の集中授業 前日の授業成果による演技の修正
22.立ち稽古 集中授業を踏まえての修正
23.立ち稽古 演技と音楽の確認
24.立ち稽古と演出演技指導の集中授業 2コマをかけてより精密な舞台作り
25.立ち稽古と演出演技指導の集中授業 2コマをかけてより精密な舞台作り
26.立ち稽古と演出演技指導の集中授業 演出と音楽確定
27.立ち稽古と演出演技指導の集中授業 演出と音楽確定
28.立ち稽古 舞台図面提出、衣装協議、学生舞台スタッフ決定、
29.まとめ
30.定期試験は実施しない。11〜12月:2年間のオペラ授業を通してのレポート「舞台を通して新たに発見した自分」を提出。定期試験は学内演奏会とレポートをもって替わりとする。
















■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・前年度3月に教材演目は発表(掲示)する。
各自教材を用意すること。また、自分の歌わない曲目も楽譜を用意し、授業の臨むこと。
・4月の授業開始時には、各自譜読みが出来ていること。併せて、言葉(歌詞)の意味を調べて臨むこと(相手役のパートも理解が必要)。立ち稽古に入る前までに、しっかり暗譜が出来ているよう準備すること。演技練習に入ると新しいことが出てくるので、暗譜は100%の暗譜が必要(中途半端な暗譜では対応できない)。学内演奏会の演奏企画書(プログラムの解説と舞台図面等)は指定日時までに学科室に提出のこと。
・運営上の注意事項:授業運営は科目担当教員を中心に複数教員で行う。学内演奏会の舞台化に向けての作業に関しては、学生はインスペクターを中心に教員および学生スタッフとも連絡を密にし、積極的に参加すること(運営体制は指導や分担の分野も含め、4月のオリエンテーションで発表する。)。
・予習、復習も評価の対象である。
・アンサンブルなので出席や協働作業に対する姿勢も評価の対象とする。
■成績評価の方法・基準
【方法】
定期試験50% 平常点50%
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
テキスト
教員の指示による。
参考文献
前年度3月に教材演目は発表(掲示)する。
各自教材を用意すること。また、自分の歌わない曲目も楽譜を用意し、授業の臨むこと。
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