沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
52057〜8 ピアノ実技W 4・4 前期・後期 実技
受講年次 担当教員名
ピアノコ-ス4年次 ○小杉裕一・小沢麻由子・和田紘平
■テーマ
よりプロフェッショナルな演奏を目指す
■授業の概要
・多角的な演奏を目指す
・後進の指導にも活かせるような研鑽を積む
・より広い時代の作品にも取り組める
・4年間の学習の集大成として、弱点を少しでも克服できるよう指導する
■到達目標
・前期定期試験ではバッハの平均律曲集から1曲を選択して演奏する
・学内演奏会で10分程度の自由曲を演奏する。これまでの試験・学内演奏会でベート-ヴェン以前の作品を演奏していなければ、ベートーヴェン以前の作曲家の作品を演奏すること。但し前期試験で演奏したバッハの作品は除く。
・後期定期試験では、20〜30分の自由曲。1〜3年次の試験曲や学内演奏会で演奏した曲及び4年次の学内演奏会で演奏した曲を一部含んでもよい。卒業演奏試験とも兼ねている。
・時代様式に適った演奏技法と音楽表現を重視する
・試験及び学内演奏会は暗譜で演奏する
■授業計画・方法
前期
1.ガイダンス。バッハの平均律から曲目について指導教員と相談して決定する。また後期の学内演奏会や定期試験の演奏曲目も視野に入れ、選曲を検討する。
2.バロック時代の音楽について
3.バロック時代の鍵盤楽器について
4.バッハの作品の様式について
5.当時の記譜法について
6.各自の課題作品の特性を知り、その奏法を学ぶ
7.装飾音について
8.当時の和声を理解する
9.プレリュードとフーガを続けて弾く意義
10.ペダリングについて
11.暗譜の開始とそのポイント
12.フーガにおける多声部の弾き分け
13.バッハ作品の音楽性について
14.定期試験前の暗譜や音楽表現について最終確認を行う
15.まとめ                       ※定期試験を実施する

後期
1.ガイダンス。学内演奏会の曲目を確認する。
2.学内演奏会の演奏曲の完成度を確認する。
3.演奏する作品の様式、構成、大きな流れを理解する
4.定期試験で演奏する作品の様式や構成を理解する
5.運指について
6.ペダリングについて
7.複数曲を演奏する場合の、演奏内容の相違を確認
8.複数曲を演奏する場合に起こる事柄についての理解
9.音楽の流れに沿った暗譜を開始する 
10.すべての作品を通して演奏するにあたって
11.作品の内容と自身の演奏が一致しているかを確認
12.リハーサル すべての作品を通して演奏する
13.リハーサル 各作品の内容を細部まで確認する
14.定期試験前の暗譜や音楽表現について最終確認を行う
15.まとめ                        ※定期試験を実施する
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
授業時間以外にあらかじめ充分な時間の練習を行うこと。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点20%・定期試験80%
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
「ソナタ集」ショパン著 ジェスク音楽文化振興会 他
テキスト
個々の課題曲等の楽譜は、学生自身がコピーでなく準備する。
参考文献
特になし。
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