沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
52268 副科ピアノW(琉) 1 後期 実技
受講年次 担当教員名
琉球芸能専攻2〜3年次 ○小沢麻由子・小杉裕一・大城英明・大城了子・大藪祐歌・斉藤龍・武田光史・長堂奈津子・平良敏人
■テーマ
ピアノのより高度な演奏技法を習得する。
■授業の概要
ピアノの演奏技術の更なる向上を目指し、多彩な表現を持つ作品に取り組み、音楽作品としての演奏解釈も研究する。ディナーミクや音色、バランスの対比も表せるように、打鍵技術も学習する。
■到達目標
・今までに習得した演奏技法を活かし、古典派やロマン派の作品に取り組む。
・個々の習熟度や達成度に応じた課題曲を設定し、多彩な音楽表現を研究する。
・古典派、ロマン派又は近代の連弾作品にも取り組み、より複雑な構造の連弾曲を学習する。
・試験はニ長調とロ短調の音階及びカデンツ及び、古典派又はロマン派の自由曲を演奏する。
■授業計画・方法
1.副科ピアノ(琉)Vの試験結果を振り返り、古典派又はロマン派の作品の中から個々の習熟度や達成度に
 応じて、より相応しい課題曲を個別に決定し、♯2つの長短調の音階とカデンツに取り組む。
2.ニ長調の音階を学習し、課題曲の譜読みを確認する。
3.ニ長調の音階を学習し、課題曲をフレーズ毎に取り出して、指使いも確認する。
4.ニ長調のカデンツを学習し、課題曲をゆっくり演奏して、作品の音楽的構造を把握する。
5.ニ長調のカデンツを学習し、ペダル使用について、ハーモニーが濁らないよう研究する。
6.ニ長調の音階とカデンツを学習し、響きのバランスの配分を意識した演奏の研究をする。
7.ニ長調の音階とカデンツを学習し、テンポ・ルバートや、滑らかなレガート奏法を探求する。
8.ロ短調の音階を学習し、古典派、ロマン派又は近代の連弾曲を提示する。
9.ロ短調の音階を学習し、連弾曲のプリモを演奏して、旋律以外の合奏の演奏技術を学習する。
10.ロ短調のカデンツを学習し、連弾曲のセコンドを演奏して、合奏の発展的技法も研究する。
11.ロ短調のカデンツを学習し、連弾曲のペダルやバランス等の演奏表現の可能性を探る。
12.ロ短調の音階とカデンツを学習し、課題曲の音楽的表現について更に研究を重ねる。
13.ロ短調の音階とカデンツを学習し、暗譜での演奏に取り組み、自発的な音楽表現を試みる。
14.ニ長調の音階とカデンツを復習し、音色やペダリングに注意して、美しい響きを研究する。
15.ニ長調の音階とカデンツを復習し、暗譜で課題曲のより高い音楽的完成度を目指す。
定期試験
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
継続的な練習計画を立てること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
定期試験において課題曲暗譜の正確さ(25%)、テンポ設定(25%)、様式感(25%)、音楽性を含めた完成度(25%)等を総合的に判断し、担当教員の平均点により成績評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
特になし
テキスト
音階や個々の課題曲の楽譜は、学生自身が準備する。連弾曲の楽譜は、担当教員が提示する。
参考文献
特になし
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