沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
52397 副科ピアノX(文) 1 後期 実技
受講年次 担当教員名
音楽文化専攻2年次 ○小沢麻由子、小杉裕一、大城英明、大城了子、大藪祐歌、斉藤龍、平良敏人、武田光史、長堂奈津子
■テーマ
ピアノのより高度な演奏技法を習得する。
■授業の概要
ピアノの演奏技術の更なる向上を目指し、多彩な表現を持つ作品に取り組み、音楽作品としての演奏解釈も研究する。ディナーミクや音色、バランスの対比も表せるように、打鍵技術も学習する。
■到達目標
・習得した音階演奏の技法を活かし、幅広い時代の作品に取り組む。
・個々の習熟度や達成度に応じた課題曲を設定し、多彩な音楽表現を研究する。
・ロマン派や近代の連弾作品に取り組み、複雑な構造の曲の演奏技法を学習する。
・試験では音階は演奏しないで、ロマン派以降の自由曲を演奏する。
■授業計画・方法
1.副科ピアノVの試験結果を振り返り、ロマン派以降の作品の中から個々の習熟度や達成度に応じて、より相応しい課題曲を個別に決定し、全調の長短調音階とカデンツを復習する。
2.全調の長短調音階とカデンツを復習し、課題曲の譜読みを確認する。
3.全調の音階を復習し、課題曲をフレーズ毎に取り出して、指使いも確認する。
4.全調の音階と、課題曲をゆっくり演奏して、作品の音楽的構造を把握する。
5.全調の音階と、ペダルの細かい使用の指示に基づき、ハーモニーが濁らないように学習する。
6.ディナーミクの表現方法や、響きのバランスの配分を意識した演奏の研究をする。
7.テンポ・ルバートの演奏方法や、より滑らかなレガート奏法を探求する。
8.ロマン的、印象派的等の表現方法を探る。ロマン派以降の連弾曲を提示する。
9.連弾曲のプリモを演奏して、メロディー声部だけではない合奏の演奏技術を学習する。
10.連弾曲のセコンドを演奏して、伴奏形だけでない合奏の発展的演奏技法も研究する。
11.連弾曲の両方のパートを演奏して、ペダルやバランス等の演奏表現としての可能性を探る。
12.課題曲の音楽的表現やテンポ設定について更に研究を重ねる。
13.暗譜での演奏に取り組み、自発的で自在な自己流でない自己主張を試みる。
14.音色やペダリングに注意して、美しい響きの再現を研究する。
15.課題曲の、より高い完成度を目指した、暗譜での音楽的な演奏を確認する。 定期試験を実施する。
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
継続的な練習計画を立てること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
定期試験において、音階演奏とカデンツ及び、与えられた課題曲の暗譜の正確さ(25%)、テンポ設定(25%)、様式感(25%)、音楽性を含めた完成度(25%)等を総合的に判断し、担当教員の平均点により成績評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
教員の指示による
テキスト
音階や個々の課題曲の楽譜は、学生自身が準備する。連弾曲の楽譜は担当教員が提示する。
参考文献
「即興曲集」シューベルト著 全音楽譜出版社 他
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