科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
53621〜32 | 副科実技Ua・Ub | 2 | 通年 | 実技 | |
受講年次 | 担当教員名 | ||||
音楽学コース2〜4年次 | (c)高瀬澄子(履修指導)、高瀬澄子・石嶺葉子(雅楽) 與那城常和子・田村史(ガムラン)、岡田光樹(Vn)、庭野隆之(Vc)、澤村康恵(Cl)、阿部雅人(Hr)、倉橋健(Trp)、屋比久理夏(perc) 日高貞子(生田流箏)、仲村逸夫(三線)、宮里秀明・上地尚子(琉球箏)、宮城英夫(笛)、又吉真也(胡弓)、比嘉聡(太鼓)、山城亜矢乃・知花小百合(琉球舞踊) |
■テーマ |
各種の楽器や舞踊の実技 |
■授業の概要 |
音楽を研究するには、当該の音楽を自ら体験することが極めて重要である。音楽学コースではピアノを必修としているが、西洋音楽を研究するためには、さらに弦楽器や管楽器等についても、楽器の特性や演奏法を実践的に身につける必要がある。日本音楽、沖縄音楽、アジア諸文化の音楽を研究するためには、楽器と共に、独自の記譜法にも習熟しなければならない。舞踊研究にも舞踊の体験が不可欠である。この科目は、楽器演奏等を体験し、初歩的な習熟を図ることによって、各自の専門研究に資することを目的として、各副科関係教員や器楽専攻教員の協力を得て設置されている。 |
■到達目標 |
各種楽器により達成目標が異なる。 雅楽の授業では、管絃の演奏を習得することを目標とする。 ガムランの授業では、インドネシアのガムラン音楽の実技習得を目指す。ガムランとは、インドネシアで伝承されている器楽合奏音楽であり、本大学には、ジャワとバリの二つの島のガムランがある。本授業では、バリ島のガムランを中心に扱い、さらに、ジャワ島のガムラン実習を集中講義で行う。実技の習得を通して、ガムラン音楽について知識を広げるばかりでなく、インドネシアの文化や習慣についても理解を深める。 そのほか邦楽器、琉球楽器・舞踊については、琉球芸能専攻の副科実技の項を参照すること。 |
■授業計画・方法 |
【雅楽】金曜5限、音楽棟大合奏室。 篳篥、龍笛、笙を中心とし、主に《越天楽》《五常楽》を教材として合奏を行う。前期は唱歌を習得し、学期末に小テストを行う。後期は合奏を習得し、学期末に小発表会を行う。後期の授業の一部は、12月または2月の集中講義期間中に行うので、履修者は必ず受講すること。 【ガムラン】月曜4限、講義室11。 ガムラン音楽の特徴の一つは、楽譜が存在しないことである。そのため、授業では目の前で手本を見せ、それを繰り返し演奏しながら覚えていく。 前期〜後期半ばまでは、少人数でも演奏が可能な“グンデル・ワヤン”と呼ばれるガムランの習得を目指す。バチの持ち方や叩き方を基本から丁寧に指導し、曲の習得を目指す。後期後半には、大人数で演奏される“ゴング・クビャール”と呼ばれるバリガムランを取り上げる。大編成のガムランであるため、楽器の種類や音楽の構造など一つひとつの特徴を理解しながら演奏の習得を目指す。 また、集中講義ではジャワ島のガムランを実習する。バリ島とジャワ島の二つのガムランの違いについて実技を通して理解することが可能になるだろう。 【その他】 邦楽器・琉球楽器・舞踊については、琉球芸能専攻の副科実技の項を参照のこと。 |
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む) |
登録に先立ち、事前の申し込みが必要である。楽器種目の選択にあたっては、予めコーディネータまたは他の音楽学の専任教員と十分相談すること。担当教員の受け入れの都合によっては、事前申し込みの種目を変更するよう指導することがある。副科実技TとUの種目は同一でも良い。 なお、Uは選択科目である、UaとUbは異種目であれば、同一年次に履修できる。 授業の時間・教室等については、登録期間中に、各自が希望する担当教員を訪ね、相談して決める。既に時間割表で指定されているクラスもある。 この科目については履修登録期間内に登録を済ませること。訂正期間における新規・追加・削除等の登録は認めない。 【ガムラン】授業内に録音し、その音源を聴くようにすること。 |
■成績評価の方法・基準 |
【方法】 各担当教員の指示により、実技試験を受けること。 【雅楽】平常点(出席と授業への参加度)を重視し、学期末の小テスト・小発表会の結果と総合して評価する。 【ガムラン】@授業の出席回数。A授業態度や意欲・関心。B実技試験 |
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
■教科書・参考文献(資料)等 |
□教科書 【雅楽】随時楽譜資料を配布する。 |
□テキスト |
□参考文献 教員の指示による。 |