沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
80102-2 琉球舞踊組踊研究(組)U 8 通年 実技
受講年次 担当教員名
琉球舞踊組踊専修2年次 〇阿嘉修、真境名正憲
■テーマ
・組踊における時代背景や登場人物の心情表現の習得
■授業の概要
・琉球舞踊組踊研究Tでは、組踊における諸様式を考察し、作品における各役柄の唱えの基本的な技法とともに、作品の時代背景、役柄の心情分析。
・琉球舞踊組踊研究Uでは、「語り組踊」の形態による授業を行う。
■到達目標
・玉城朝薫作「孝行の巻」「銘苅子」を取り上げ、各役柄の唱えの基本的な技法とともに、作品の時代背景、役柄の分析を研究する。

・各役の台詞回しと作品の内面研究を分析して、上演技法についてより深めていく、修士演奏の指導を含む。
■授業計画・方法
琉球舞踊組踊研究1においては、和事の吟使いの違いと、特に「若衆」「女」「男」の唱えについて徹底指導を行う。
<前期>
1.「孝行の巻」台本読み、唱え、吟使い法、         
2.「頭取」「おめなり」「おめけり」の所作1
3.「頭取」「おめなり」「おめけり」の所作2        
4.「おめなり」「おめけり」の心情分析
5.音楽との振り当て
6.「おめなり」「おめけり」の別れの場(本伊平屋節)曲当て
7.「本伊平屋節」姉弟の心情分析
8.「ひやじょう節」の曲当て
9.「時之大屋子」特殊抑揚法・大蛇・観音の舞台大道具の構成
10.「母」「おめけり」の所作と心情分析
11.「母」「おめなり」「おめけり」再会の場
12.「母」「おめなり」「おめけり」「頭取」の心情分析
13.「孝行の巻」通し1
14.「孝行の巻」通し2
15.「孝行の巻」まとめ
<後期>
16.「銘苅子」台本読み、唱え、吟使い法
17.「銘苅子」「天女」の所作
18.「銘苅子」「天女」の心情分析
19.「銘苅子」「天女」音楽との振り当て
20.「おめない」「おめけり」「天女」所作と「遊び子持節」曲当て1
21.「おめない」「おめけり」「天女」所作と「遊び子持節」曲当て2
22.「天女」東江節の心情分析
23.おめない」「おめけり」「天女」別れの場の心情分析
24.「おめない」「おめけり」子持節の曲当て、心情分析
25.「銘苅子」「おめない」「おめけり」心情分析1
26.「銘苅子」「おめない」「おめけり」心情分析2
27.「上使」「銘苅子」心情分析
28.「銘苅子」通し1
29.「銘苅子」通し2
30.「銘苅子」まとめ、研究テーマに関する基礎調査

琉球舞踊組踊研究Uにおいては、大曲の作品研究とすべての役柄の「台詞まわし」を「語り組踊」の形態で舞台実践を踏まえた授業を行う。
前期・後期
語り組踊の形式による「姉妹敵討」「忠臣身替の巻」を履修。
修士演奏にむけての研究。
台本読み合わせ、構成・演出・衣装製作。
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・修士演奏の研究計画書の提出及び副論文の提出締め切りが学年歴に示されるので計画性をもって取り組むこと。
提出物及び届出の無いものは、減点の対象とする。
■成績評価の方法・基準
【方法】
・修士演奏による公開審査及び口頭試問において総合的に評価し、修士学位を授与する。
修士演奏
・次のA〜Cのいずれかを選択し舞台発表(役60分程度)を行うとともに副論文を提出する。
 A 玉城朝薫五番または、田里朝直作品、平敷屋朝敏作品、高宮城親雲上作品の中から1演目。
 B 語り組踊
 C 創作組踊、復元組踊、その他
・副論文(枚数、規格等については履修案内の修士論文、修士作品、副論文の項を参照すること)
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
・教員の指示による。
テキスト
参考文献
琉球舞踊組踊研究、組踊台本、琉球戯曲集、伊波普猷全集
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