沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
80258-2 西洋音楽史研究(b) 4 通年 講義
受講年次 担当教員名
演奏芸術専攻1〜2年次 倉橋 玲子
■テーマ
西洋音楽史研究入門
■授業の概要
西洋音楽史研究入門。主対象:演奏芸術専攻学生。音楽史研究の方法や実際を講義と実習を通して学ぶ。
前期は主に研究分野や方法、楽譜の資料批判(エディション研究)を学ぶ。後期は特定のテーマの講義や講読を行う。研究者の視点と演奏者の視点が異なることもふまえて、学問的な知識や方法を演奏者としてどのように生かすか(活用/利用するか)、意見を交換しながら考える。
■到達目標
・エディション研究に関する基礎的な知識と方法を身に付ける。
・学問的な講義や論文を、演奏者の視点にひきつけて役立てられるようになる。
■授業計画・方法
 以下の内容について講義を行う。
1. ガイダンス
2.西洋音楽史研究の分野と方法 @伝記的研究、社会史的研究
3. 西洋音楽史研究の分野と方法 A様々な作品研究―資料研究、様式研究、解釈学他
4.西洋音楽史研究の分野と方法 B演奏史研究
5.資料の問題 @楽譜資料の種類と探索
6.資料の問題 A楽譜の稿と版、資料批判とは
7.エディション研究 @実用楽譜と批判校訂楽譜
8.エディション研究 A「原典版」とは
9.エディション研究の実際 @
これまでに演奏した任意の曲を選び、実際に検討する。
10.エディション研究の実際 A
11.エディション研究の実際 B
12.エディション研究の実際 C
13.楽譜に「書かれない」情報:楽譜と楽器、演奏習慣@
14.楽譜に「書かれない」情報:楽譜と楽器、演奏習慣A
15.まとめ 定期試験は実施しない。
16.音楽史研究の実際(演奏史研究講義)@
17.音楽史研究の実際(演奏史研究講義)A
18.音楽史研究の実際(演奏史研究講義)B
19.音楽史研究の実際(演奏史研究講義)C
20.音楽史研究の実際(演奏史研究講義)D
21.音楽史研究の実際(演奏史研究講義)E
22.音楽史研究の実際(論文講読)@
23.音楽史研究の実際(論文講読)A
24.音楽史研究の実際(論文講読)B
25.音楽史研究の実際(論文講読)C
26.音楽史研究の実際(論文講読)D
27.音楽史研究の実際(論文講読)E
28.音楽史研究の実際(論文講読)F
29.まとめ@
30.まとめA 定期試験は実施しない。

講読文献は受講者の希望に合わせて選択する。
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
課題楽譜やテキストを読んでくること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点(講読、学期内のレポート、授業への取り組み)60%、期末レポート40%
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
担当教員の指示による。
テキスト
適宜配布する。
参考文献
リチャード・J・ウィンジェル『音楽の文章術』春秋社、1994年/新版2015年。
佐藤望他編著『アカデミック・スキルズ』慶應義塾大学出版会、2006年/第2版2014年。
吉成順『知って得するエディション講座』音楽之友社、2012。
渡辺裕『西洋音楽演奏史論序説』春秋社、2001年。
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