沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
80555 民俗芸能論研究 4 通年 講義
受講年次 担当教員名
舞台芸術専攻・音楽学専修1〜2年次 久万田晋
■テーマ
日本・沖縄の民俗芸能とその研究史を概観する。
■授業の概要
沖縄の民俗芸能を、民俗文化全体にわたる視野の中で把握するために、日本・沖縄の民俗芸能研究を学説史的に検討する。あわせて県内の祭祀・民俗芸能に関するフィールドワークを行い、人々の生活との関わり、音楽・舞踊・演劇・文学的局面等、総合的な観点からの理解を目指し、共同研究を行う。
 
■到達目標
・沖縄各地の民俗芸能の様態を、各地の社会状況や近現代史における変遷を含めて把握することを目標とする。それと同時に、古典芸能、大衆芸能との相互関連性についての理解を得る。
 
 
■授業計画・方法
 前期は、日本の民俗芸能の理論的枠組みに関する論文を講読し、民俗芸能研究の成立史を検討する。それとともに、日本本土の民俗芸能について、神楽・田楽・風流といった大まかな分類に従って概観し、理解を深める。
 夏期休暇中には、沖縄各地に分布する民俗芸能について受講生各自でフィールドワークを行う。
 後期は沖縄・奄美の民俗芸能の展開を概観した後、各自のフィールドワークに基づいた発表を行い、ディスカッションを通じて調査研究方法を深め、最終的にレポートを完成させる。
(前期)
1〜5.文献購読 基本概念、分類、成立史
6〜10.日本本土の民俗芸能の概説 神楽、田楽、風流、その他
11〜15.沖縄・奄美の民俗芸能の概説 神祭り、臼太鼓、エイサー、村踊り等
(後期)
16〜20.沖縄・奄美の民俗芸能の展開 地域各論
21〜25.民俗芸能の現代的展開 イベント・創作芸能、海外への展開
26〜30.受講生のレポートに向けての発表と質疑応答

 
 
 
 
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・沖縄文化や琉球芸能全般に関する基礎知識を持つことが望ましい。
 
■成績評価の方法・基準
【方法】
・日頃の出席状況・授業態度にレポートの採点を加味して評価する。
 
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
特になし
テキスト
参考文献
久万田晋『沖縄の民俗芸能論−神祭り、臼太鼓からエイサーまで−』(ボーダーインク、2011年)。
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