沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
80604 作曲演習U 2 通年 演習
受講年次 担当教員名
作曲専修2年次 ◯土井智恵子、近藤春恵
■テーマ
修士作品制作に向けて、近・現代作曲作品における多様な手法について考察する。
■授業の概要
修士作品、副論文を念頭に置き、楽器編成、全体の構想などをさらに深く掘り下げ、2か年の集大成として作品制作、副論文に導く。
■到達目標
作曲演習Tで学んだ音楽理論、楽曲分析を土台にさらなる研究を行い、新たな創作の可能性・方向性を探求し、修士作品に生かせる。
■授業計画・方法
大学院修士作品を念頭に置き、楽器編成、全体の構想などをさらに深く掘り下げ、2か年の集大成として作品制作の技術的な支えとなるようにする。(編成の決定は、後期初旬までに決定すること。)
学生の修学度に合わせて、適宜作曲家の変更や扱う回数の増減を伴う。
 
1.前期ガイダンス
2.バルトークについて、バルトークの作曲技法について
3.バルトークの楽曲分析
4.バルトークの分析発表
5.シェーンベルク、12音技法について
6.シェーンベルクの楽曲分析
7.シェーンベルクの分析発表
8.ヴェーベルンおよびヴェーベルンの作曲技法について
9.ヴェーベルンの楽曲分析
10.ヴェーベルンの分析発表
11.ベルクおよびベルクの作曲技法について
12.ベルクの楽曲分析
13.ベルクの分析発表
14.これまでの分析結果を用いて、前期習作品に沿った編成の実績
15.研究計画書の修正と並行し、前期習作品に沿った編成の実作品の研究
16.後期ガイダンス
17.メシアンについて、メシアンの作曲技法について
18.メシアンの楽曲分析
19.メシアンの分析発表
20.ブーレーズについて、ブーレーズの作曲技法について
21.ブーレーズの楽曲分析
22.ブーレーズの分析発表
23.リゲティについて、リゲティの作曲技法について
24.リゲティの楽曲分析
25.リゲティの分析発表
26.ベリオについて、ベリオの作曲技法について
27.ベリオの楽曲分析
28.ベリオの分析発表
29.これまでの分析結果を用いて、後期習作品に沿った編成の実践
30.修士作品の編成に沿った実作品の分析研究
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
受講生は、各楽曲の楽譜を用意し,授業前に予習して臨むこと。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点40%、課題提出60%の配点比で総合的に評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
「西洋音楽史ー印象派以降」柴田南雄著(音楽之友社)、「ブーレーズ音楽論ー徒弟の覚書」船山隆他訳(晶文社)その他、各回の楽譜は受講者が用意する。
テキスト
担当教員の指示による。入手困難な楽譜については担当教員が配布する。
参考文献
「New Music Vocabulary」H.Risatti著(University of Illinois Preess)、「現代の記譜法」E.カルコシュカ著(全音音楽出版社)、「20世紀の作曲」W.ギーゼラー著(音楽之友社)、「和声の変貌」エドモン・コステール著(音楽之友社)、「無調音楽の構造」A.フォート著(音楽之友社)
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