ドローイングコミュニケーション2015展によせて

DrawingCommunication 2015

田中 睦治

 本学絵画専攻油画では開学29周年を迎え、カリキュラムも年々変化を遂げ今日に至っています。2008年より学部2年生以上の学生を対象に、そのスタート課題として「ドローイングコミュニケーション」と名付けた授業を始めました。この展覧会は、その授業報告としてそれぞれが制作したドローイングを持ち寄り、全体像を見渡してみるために行われまます。
 その目的は近年、表現手段のひとつとしてジャンルが確立されてきたドローイングワークを通して、絵画表現の拡がりを探るとともに、互いに共有できるベース(素材の応用やイメージの拡がり)を確認してみる。一年間の授業を始めるにあたってそれぞれがウォーミングアップしてみようというねらいを持っています。今回も「紙」を媒体にすることと展示の大きさのみ決めて、その表現方法は自由にそれぞれがドローイングワークに臨みました。
 琉球大学教育学部 上村豊先生、仲間先生ほか2名、沖縄大学 阪田清子先生ほか5名、福岡教育大学教育学部 阿部守先生ほか5名、名古屋造形大学 平林薫先生ほか3名、東北生活文化大学 森敏美先生、北折先生ほか2名、サラエボファインアートアカデミー カブラヌカペタノウィチ ヤスミナ先生ほか2名の協力参加をいただき、本学の学生、教員を合わせ総勢61名のドローイング作品を展示しております。交流を重ねることで互いにそれぞれの状況や環境を理解し、刺激として表現を高めあうことができればと考えています。何卒、御感想、御指摘いただければ幸いです。終わりに関係諸氏に心からお礼を申し上げます。






第1展示室

第1展示室

第1展示室

第1展示室

第1展示室

第1展示室


第1展示室

第2展示室

第2展示室

第2展示室

第2展示室

第3展示室

第3展示室

第3展示室

第3展示室



ドローイングコミュニケーション2015展 ギャラリートーク報告

企画担当教員 田中睦治

  •  第8回ドローイングコミュニケーション2015展のギャラリートークは5月13日(水)のオープニングの日の午後に行われました。
  •  今年は例年と違って、大学院生の玉那覇真希さんの司会で本学教員の作品が展示してあるスタジオからギャラリートークを始めました。それぞれの教員からは、ドローイングそのものをどう捉えているか?自身のアイデンティティーと素材との関係や、社会とのかかわりについて率直な言葉が語られ、ギャラリーからの質問に応える形で質疑応答がありました。ボスニアヘルツェコビナ・サラエボ大学ファインアカデミーからの参加作品については企画担当の田中がボスニアヘルツェコビナの紹介と共に作品を解説がありました。福岡教育大学 阿部守研究室からは先生を含めて6名の参加があり、寺延美奈子さんが学生を代表して当校の紹介を、吉村弥生さん、福留千智さんが加わって制作へのモチベーションを語りました。沖縄大学からは銘刈剛成君が大学紹介を兼ねて自作を概説し杉本雄隆君、李 賛美さん、宜保すづかさん、柳田祥子さんが続き、琉球大学からは上村豊先生、仲間伸恵先生が自作を紹介しました。
  •  名古屋造形大学からは今年度から平林薫先生が学生3人と共に参加し。東北生活文化大学からは森敏美先生、北折整先生と学生2名の作品が並びました。
  •  展示した作品を観るだけでなく、作者が語り、質問があり、言葉のコミュニケーションを伴ってこそ、ドローイング表現の広がりや意義が高まるようです。本学油画学生も1年間の活動の第1歩が早い段階でスタートしたような清々しさがあったような気がします。私たち教員はドローイングという仕事を表現行為の原点、出発点に据えて、大学間や地域の垣根を越えて、活き活きと息づく「空間」を共に語り、絵画の可能性を探りながら前に進んでいきたいと思います。
  •  参加された各大学学生、教員の皆様、報道関係者、観客の皆様に心からお礼申し上げます。

ドローイングコミュニケーション2015 ギャラリートーク:2015年5月13日(金)13:00〜
今回は沖縄県立芸術大学絵画専攻、琉球大学、沖縄大学の学生・教員、学生も加わり、約30~40名が参加しました。

展示作品

展示室ごとに作品を紹介します。

第1展示室

名古屋造形大学、琉球大学、沖縄大学、沖縄県立芸大学部2年・3年の作品を展示。

第1展示室LinkIcon

第2展示室

東北生活文化大学、福岡教育大学、沖縄県立芸術大学・学部4年・院生・教員の作品を展示。

第2展示室LinkIcon

第3展示室

サラエボ大学、東北生活文化大学、沖縄県立芸大学・教員の作品を展示。

第3展示室LinkIcon

ドローイングコミュニケーション2014