沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
42322 重唱 2 通年 実技
受講年次 担当教員名
声楽専攻4年次 ○山内昌也・片桐仁美
■テーマ
3年間学んだ独唱と合唱の基礎を元に、イタリアとドイツのアンサンブルを学ぶ。
■授業の概要
オペラ作品以外の重唱を学ぶ。この科目では合唱で習得したハーモニー、アンサンブルの感覚をさらに進める。
重唱による音楽の表現とハーモニーの色彩感を学ぶ。
成果は学内演奏会にて発表する。(公開)
■到達目標
・ソロとは違うハーモニーの感覚を養い、アンサンブルに必要なテクニックを培う。
・複数で行う協働作業であるので、正確な音程、リズムで歌うことを心がけ、ハーモニーに意識を持って行けるようにする。
・イタリア語とドイツ語、二つの言葉の違いを知った上で、表現やフレージング、色彩感をアンサンブルとして相手と共有することを体得する。
・卒業後、音楽の仕事に携わる時、この授業での体得を活かす。
■授業計画・方法
曲目選定は前年度3月中に選曲する。
  指導・教材曲目について
 1.イタリア語重唱
 ・イタリア人の作曲家の作品や、イタリア語の作品(ラテン語を含む)の指導は山内が担当する。
  曲目選定は下記の曲集から選曲する。
  Rossini-Serate Musicali、Monteverdi 二重唱曲集、Händel 二重唱曲集、イタリア古典歌曲集
  フローラ3、その他
 2.ドイツ語重唱
 ・ドイツ系作曲家とドイツ語の作品(ラテン語も含む)の指導は片桐が担当する。
  前期はメンデルスゾーン、後期は声種にも配慮してその他の作曲家で7月に選曲を行う。
  アンサンブル練習(イタリア語)1 複数人数で声を合わせて歌う事を、音楽面、発声面、言語面から研究する。
授業内容
 1.オリエンテーションで年間スケジュールと運営方法を説明する。
  アンサンブル練習 複数人数で声を合わせて歌う事を、音楽面、発声面、言語面から研究する。(イタリア語)1
 2. 発音の練習(ドイツ語)1 
 3. イタリア語の響きについて(イタリア語)2 
 4. 母音と子音のタイミングについて(ドイツ語)2  
 5. イタリア語の発音(イタリア語)3  
 6. 言葉の速さの共有(ドイツ語)3  
 7. ブレスについて(イタリア語)4
 8. 語尾の子音(ドイツ語)4
 9. 息を合わせる練習(イタリア語)5
 10. ブレスから発語までのタイミング(ドイツ語)5
 11. 音楽の速度(イタリア語)6
 12. 音楽の速度の共有(ドイツ語)6
 13. 歌詞の内容を考える(イタリア語)7
 14. 歌詞のニュアンス(ドイツ語)7
 15.定期試験および解説・まとめ
 16. 歌詞の表現(イタリア語)8
 17. 子音を使った表現法(ドイツ語)8
 18. 声をそろえる(イタリア語)9
 19. 音楽の構成(ドイツ語)9
 20. 伴奏を理解する(イタリア語)10
 21. 音楽と発音のリンク(ドイツ語)10
 22. 母音の統一(イタリア語)11
 23. 和音進行(ドイツ語)11
 24. 演奏会の曲目決定(イタリア語)12
 25. 演奏会の曲目決定(ドイツ語)12
   これ以降学内演奏会に向けて、演奏する曲のより深い研究を行う。
 26. 自分たちでリズムを作る(イタリア語)13 
 27. 言葉と音楽の確認(ドイツ語)13
 28. 通し稽古(イタリア語)14
 29. 通し稽古(ドイツ語)14
 30. 定期試験は実施しない。まとめ。
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・課題は、早めに予習し、良く合わせをして、授業に臨むこと。
・自分の歌わない曲目も楽譜を用意し、授業の臨むこと。
・重唱は協働作業であるので、欠席することはアンサンブルの相手への迷惑になることを考えること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
学内演奏会が試験を兼ねる50%、平常点50%
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
教員の指示による。
テキスト
教員の指示による。
参考文献
曲目は学科室に楽譜を準備するので、各自、自分の曲以外もコピーすること。
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