沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
47243 作曲実技V 3 前期 実技
受講年次 担当教員名
作曲理論コース2年次 〇土井智恵子、近藤春恵
■テーマ
作曲実技T・Uで培った機能和声の高度な技術の習得と楽曲の和声分析。ロマン派以降の作曲技法の研究。
■授業の概要
・より高度な機能和声と対位法的書式による和声の実習と、ウィーン古典派以降の楽曲の和声分析、作曲技法を研究する。
・2年次の提出課題である二重奏以上の編成作品の為の予備演習としてピアノ作品からの編曲を行う。
■到達目標
機能和声の実習と、ピアノ作品から二重奏以上の編成への編曲。作曲書法の分析と実作
■授業計画・方法
授業形態は個人指導による実技の為各回1時間(学則29条)、各回では@和声課題の実習とA楽曲の和声分析B鍵盤上の実習Cピアノ作品の制作に向けてのスケッチを適宜に混ぜて行う。
1.転調を含む四声体和声の総括
2.構成音の装飾―転位について
3.第1〜2回での実習の反復とソプラノ課題の実施による洗練された書式を学ぶ。
4.構成音の装飾―修飾について
5.ソプラノ課題の移調実習
6.さらに高度な移調、配置変化(内部変換)
7.ピアノ作品のスケッチと参考作品の分析
8.前回スケッチの推敲、反復進行の実習
9.試演を交えての考察、模倣進行の実習
10.ピアノ作品からの二重奏への編曲スケッチ
11.前回スケッチの推敲、模倣進行の装飾形(転位と動機的処理)
12.試演を交えての考察
13.アーティキュレーション(ボウイング)と構成の推敲、掛留音の実習
14.厳格バス課題の実習、弦楽四重奏の奏法について
15.試演を交えての修正と作品提出(定期試験は実施しない。)
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
平素から音楽を注意深く聴き、楽譜で確かめるなど、各自課題に関する分析、予習を行っておくこと。定められた期限までに作品提出し、学期末の作品試演で実音にする機会が与えられる。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点40%、提出作品(楽譜審査)50%、試演に向ける練習態度10の%配点比で成績を総合的に評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
「総合和声」島岡譲他著(音楽之友社)
テキスト
「管弦楽法」伊福部昭著(音楽之友社)担当教員が適宜に楽曲を紹介し、資料配布する。
参考文献
ベートーヴェン作曲弦楽四重奏曲、ブラームス作曲クラリネット五重奏曲
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