沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
48116 音楽文化入門d 2 後期 講義
受講年次 担当教員名
音楽文化専攻 1年次 倉橋 玲子
■テーマ
「資料批判入門」
■授業の概要
音楽文化入門は、音楽文化を学んでいく上で基礎となる、知識や技術を身につけることを目標とした科目である。音楽文化研究のどの分野であれ、出発点となるのは様々な資料である。この授業ではそれらの資料をどのように収集し、資料にあらわれた情報をどのように読みとり、判断して扱うかについて、記された資料である楽譜を一つの例として実習する。
■到達目標
・資料批判に関わる用語を理解し、それらの用語を用いながら資料について説明ができる。
・資料を「批判的に読む」ことができ、他者に対して口頭で説明したり、記述することができる。
・他者の発言を理解し、それに対するコメントを述べたり記述したりすることができる。
■授業計画・方法
以下の項目について講義と実習を行う。
1.ガイダンス(授業全体に関する説明) 
2.テーマの設定と資料
3.資料の種類 (一次資料と二次資料、手稿譜と出版譜、他)
4.各種楽譜資料の探索@
5.各種楽譜資料の探索A
6.資料批判とは何か
7.稿と版の問題@
8.稿と版の問題A
9.実用楽譜と批判校訂楽譜@
10.実用楽譜と批判校訂楽譜A
11.実用楽譜と批判校訂楽譜B
12.実用楽譜と批判校訂楽譜C
13.楽譜から読み取れる情報と「書かれていない」情報(演奏習慣、楽器と楽譜、流派と楽譜)
14.まとめ@ (演奏による確認)
 チェンバロや三線を弾きながら、第7回〜13回の内容を確認する。
15.まとめA
定期試験は実施しない。
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
課された課題は期日までに提出すること。
他の受講生の発表や発言をよく聞くこと。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点(提出された課題、授業内での発表、他の受講生の発表に対するコメント内容)60%、学期末レポート40%
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
適宜プリントを配布
テキスト
適宜プリントを配布
参考文献
佐藤望編著『アカデミック・スキルズ 第2版―大学生のための知的技術法入門』2014、慶應義塾大学出版
根岸一美、三浦信一郎編『音楽学を学ぶ人のために』2004、世界思想社
吉成順『知って得するエディション講座』2012、音楽之友社
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