科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
48211 | 舞台制作論A | 2 | 前期 | 講義 | |
受講年次 | 担当教員名 | ||||
音楽文化専攻2〜3年次、音楽表現専攻・琉球芸能専攻2〜4年次 | ○谷本 裕 |
■テーマ |
音楽・芸能の実演事業にかかわる企画・制作を専門的に学ぶ。 |
■授業の概要 |
市中の劇場・ホールなどでの公演、または地域における郷土芸能公演をはじめとする音楽・芸能の実演事業を開催する際、主体となる者が理解すべき事柄を述べる。ここで扱う「公演」は、社会の人々に広く開かれた「社会的存在としての公演」を想定しており、発表会や知人だけを対象とする実演活動は除く。内容の充実した公演が多くの聴衆を迎えて行われ、財政的にも成立する企画制作を追求する。社会で活動する実演家の役割などについて述べた後、公演の企画制作に関わる事項を個別に概説する。公演に関わる者は、足元の地域社会をはじめとする社会と意思疎通をし、音楽や芸能を通じた貢献も考えることが出来、また一つの経営組織のリーダーとしても均衡のとれた知見とセンスを併せ持つことが望ましい。授業では音楽事業や郷土芸能を軸に論じるが、可能な限り他の実演芸術についても言及する。 |
■到達目標 |
大学ディプロマポリシーに基づき、 ・公演や事業を開催するにあたり、主催者となる実演家が身に着けておくべきと思われる企画・制作上の専門的な知識やスキル、法・制度を学ぶ。 ・「社会の中の実演家」としての開かれた心や考え方、センスとは何かを、一人ひとりが自ら考えられるようになり、今後、主体的に研究を継続し、それらを社会で実践できる能力を備える。 |
■授業計画・方法 |
1.社会の中の音楽 −事業の「パトロン」を知る 2.組織とリーダーシップ −「意思決定」の仕組みを読み解く 3.公演企画の「6W2H」−公演をかたちづくる8つの要素 4.コンテンツとブッキング−現場に学ぶ公演企画の要諦@ 5.意図とターゲット −現場に学ぶ公演企画の要諦A 6.顧客創造とアーツ・マーケティング−開催地域と企画の関わり 7.予算編成と管理。経理 −公演企画と収支構造。チケット販売管理の基礎 8.資金確保 −公演開催への社会的支援の獲得 9.広報総論 −「芸術・芸能」と「社会」との懸け橋 10.顧客管理 −「サポーター」との関係を知る 11.公演までの制作実務 −役割分担を知る(ウラ方) 12.公演までの制作実務 −役割分担を知る(オモテ方) 13.関係法規と現場 14.安全管理 15.全体のまとめ。定期試験は行わず、レポートを課す。 |
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む) |
・実演芸術・芸能に関わる新聞記事を活用するなど、内外の時事問題も切り口に授業を展開するため、新聞やテレビニュースなどに普段から触れ、社会の動きを捕捉するよう努めるよう望む。 |
■成績評価の方法・基準 |
【方法】 (1)平常点40%(2)授業のミニレポート10%(3)レポート50% |
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
■教科書・参考文献(資料)等 |
□教科書 教員の指示による。 |
□テキスト 必要に応じ教員が配布する。 |
□参考文献 ・制作全般については 『公立文化施設職員のための制作基礎知識』 地域創造 2004年 ・音楽(とりわけ西洋芸術音楽)については 『クラシック・コンサートの制作の基礎知識』 企画制作:社団法人クラシック音楽事業協会 2013年 ・テーマごとの参考資料を、必要に応じ挙げる。 |