科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
48293 | 琉球芸能論A | 2 | 前期 | 講義 | |
受講年次 | 担当教員名 | ||||
琉球芸能専攻2〜4年次、音楽文化専攻2年次、音楽表現専攻3〜4年次(音楽学専攻・琉球芸能専攻2〜4年次) | 呉屋淳子 |
■テーマ |
琉球芸能論の研究に必要な基礎知識について学ぶ。 |
■授業の概要 |
本講義は、琉球芸能史を踏まえた琉球舞踊・組踊についての概説していく。前期は、琉球国の歴史のなかで琉球芸能を捉え、奄美・八重山等を含む琉球弧における琉球舞踊がどのような特色を持っているのか、人々の生活とどのように関わってきたのかを概説する。これらを踏まえて、現代沖縄における芸能文化の展開とその特徴について理解する。 |
■到達目標 |
琉球弧のなかに琉球芸能を位置づけ、琉球舞踊の成立過程や特徴を説明できる。また、「表現者」である貴方を琉球芸能論のなかに位置づけることができる。 |
■授業計画・方法 |
1.はじめに:琉球弧のなかの多様な芸能 2.琉球古典芸能を辿る@:冠船芸能と男性士族 3.琉球古典芸能を辿るA:琉球舞踊と女形 4.八重山の歌と踊り@:近世琉球期における琉球古典芸能の流入 5.八重山の歌と踊りA:近世琉球期における大和芸能の流入 6.【アクティブ・ラーニングA】:「表現者の歴史性」 7.廃藩置県以降における琉球舞踊の展開@:宮廷芸能から大衆芸能へ 8.廃藩置県以降における琉球舞踊の展開A:琉球舞踊家の移動・移住 9.戦後沖縄における琉球芸能の復興 10.戦後沖縄における女性舞踊家の確立 11.琉球芸能における教授システムとしての「家元制」の確立 12.【アクティブ・ラーニングB】:「表現者の地域性:沖縄で表現すること」 13.現代沖縄における伝統芸能の保存と継承@:八重山芸能の継承を支える教育 14.現代沖縄における伝統芸能の保存と継承A:琉球芸能の継承を支える教育 15.期末試験、まとめ 定期試験を実施する。 |
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む) |
(前期)普段から意識的に沖縄の歴史、社会、文化に関する情報を新聞や書籍から入手しておくこと。また、日常的に芸能公演の鑑賞(村祭りも含む)を行うこと。 |
■成績評価の方法・基準 |
【方法】 定期試験(40%)、レポート2回(30%)、授業への取り組み方(30%)で総合評価する。 |
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
■教科書・参考文献(資料)等 |
□教科書 三隅治雄 2011『原日本・沖縄の民俗と芸能史』沖縄タイムス社 矢野輝雄 1988『沖縄舞踊の歴史』築地書館 |
□テキスト |
□参考文献 大城学 2014「琉球芸能における女形」『沖縄ジェンダー学(第1巻)』大月書店 大田静男 1993『八重山の芸能』ひるぎ社 呉屋淳子 2017『「学校芸能」の民族誌』森話社。 |