科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
48323 | 音楽美学A | 1 | 前期 | 演習 | |
受講年次 | 担当教員名 | ||||
音楽学コース 3年次 | 向井 大策 |
■テーマ |
音楽美学に関する文献を講読する。 |
■授業の概要 |
渡辺裕『聴衆の誕生――ポスト・モダン時代の音楽文化』を講読する。本書はポスト・モダンと呼ばれる時代以降の聴衆論として定評の高い著作である。これを講読することで、現代の音楽文化のあり方を理解すると同時に、音楽という芸術そのものの持つ「歴史性」を学術的な視座から理解することを目的としたい。 |
■到達目標 |
・音楽に関する概念的な考察を含む文献を精読することができるようになる。 ・音楽について考察するための多様な視座を獲得する。 ・音楽美学の議論の中で提示されている重要な概念を理解する。 ・精読した文献の内容を要約し、それに基づき発表できる力を身につける。 |
■授業計画・方法 |
渡辺裕『聴衆の誕生――ポスト・モダン時代の音楽文化』の講読と発表・ディスカッションを中心に授業を進めていく。 1.導入:ガイダンス、渡辺裕『聴衆の誕生――ポスト・モダン時代の音楽文化』の紹介 2. 第1章「近代的聴衆の成立」の講読(1) 3. 第1章「近代的聴衆の成立」の講読(2) 4. 受講生によるプレゼンテーション@ 5. 第2章「近代的聴衆の動揺」の講読(1) 6. 第2章「近代的聴衆の動揺」の講読(2) 7. 受講生によるプレゼンテーションA 8. 第3章「近代的聴衆の崩壊」の講読(1) 9. 第3章「近代的聴衆の崩壊」の講読(2) 10. 受講生によるプレゼンテーションB 11. 第4章「新しい聴取へ向けて」の講読(1) 12. 第4章「新しい聴取へ向けて」の講読(2) 13. 受講生によるプレゼンテーションC 14. 補章「7年後の『ポスト・モダン』」の講読 15. まとめ。定期試験は実施しない。 |
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む) |
・毎回、必ず、丁寧に範囲内の予習(人名・作品等のリサーチ、専門用語の意味調べや該当箇所の通読)を行っておくこと。 ・予習の中で理解の難しかった用語や概念については、参考文献にあげる事典等を活用して調べておくこと。 |
■成績評価の方法・基準 |
【方法】 平常点 30%、プレゼンテーション 40%、期末レポート 30%。平常点は授業への参加状況、コメントペーパーの提出状況等で総合的に評価する。 |
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
■教科書・参考文献(資料)等 |
□教科書 渡辺裕『聴衆の誕生――ポスト・モダン時代の音楽文化』(中公文庫) |
□テキスト 教員が配布。 |
□参考文献 竹内敏雄編『美学事典』(弘文堂、1974) 佐々木健一著『美学辞典』(東京大学出版会、1995) |