科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
50263 | 琉球舞踊実技V | 2(3) | 前期 | 実技 | |
受講年次 | 担当教員名 | ||||
琉球舞踊組踊コース2年次 | 〇高嶺久枝・比嘉いずみ |
■テーマ |
琉球古典舞踊における基礎的技法(手踊りの仕方・小道具の扱い方)の習得。 |
■授業の概要 |
琉球舞踊における身体表現動作の基礎的技法(姿勢・歩み・目線・所作、舞台構成)について段階的に学習していく。琉球舞踊実技Vでは、T・Uで習得した小道具の扱い方や身体表現動作の無手技法の手と足との基本的動作を基に、更に深く掘り下げるべく古典女踊りの手踊り「天川」等を、小道具の杖(チーグーシ)を扱う二才踊り「下り口説」等、組踊から抜粋舞踊の按司団扇を扱う「女こてい節」などを習得する。歴史的背景を学習しながら表現の向上を目指す。また、踊りの歌詞や曲想を理解し、所作と音楽とのテンポや間のとり方を学びリズム感を養い、扮装実習ともつなげ、自らの身体表現動作に対する理解を深める。 |
■到達目標 |
・段階的に学習していく中で琉球舞踊における身体表現動作の基礎的技法(姿勢・歩み・目線・所作、舞台構成)について向上が見られる。 ・舞台空間を身体で捉え舞台構成の仕方を習得する。 ・踊りのテンポ感や所作と音楽との間の取り方など意識感覚が身に付くようになる。 ・歴史的背景を知ることで見聞を広め、感性を高める努力をすることを目標とし舞踊家としての資質向上を図る。 ・学内演奏会、定期公演の舞台発表の実践で成果を披露する。 |
■授業計画・方法 |
<舞踊実技V>「天川」「下り口説」「女こてい節」など「女踊」・「二才踊」・「組踊」からの抜粋舞踊の中から選曲し計画するが習熟度に応じる。 1.「天川」:鑑賞により歌詞・音楽・舞台構成・所作について理解する。 @ 2.「天川」:基本の姿勢・歩み・目付、手踊りの型を習得する。 A 3.「天川」:出羽の歩み・女立ちの確認と天川節で踊る所作(前半)を習得する。B 4.「天川」:「天川節」で踊る所作(後半)を習得し音楽と合せる。 C 5.「天川」:入羽「仲順節」の所作を習得し音楽と合せる。 D 6.「天川」:所作と歌詞・音楽との細部確認をし音楽と合せまとめる。 E (達成度豆テストを行う) 7.「下り口説」:鑑賞により歌詞・音楽・舞台構成・所作について理解する。 @ 8.「下り口説」:基本立ち、チーグーシの扱い方を習得する。 A 1〜3番までの所作を習得する。 9.「下り口説」:チーグーシの扱い方を意識し4〜6番までの所作を習得する。 B 10.「下り口説」:チーグーシの扱い方を意識し7〜9番までの所作を習得する。 C (達成度豆テストを行う) 11.「女こてい節」:鑑賞により歌詞・音楽・舞台構成・所作について理解する。 @ 12.「女こてい節」:出羽の歩み・女立ちの仕方と所作を習得する。 A 13.「女こてい節」:所作を出羽から入羽まで習得する。 B 14.「女こてい節」:所作と歌詞・音楽との細部確認をし音楽と合せまとめる。 C 15. まとめ 定期試験を実施する。 |
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む) |
・稽古着着用。実技実習ノ―トと筆記用具を持参すること。 ・各種提出物の期限を厳守すること。 ・計画に合わせて授業前後の自主練習を充分に行うこと。 ・課題曲終了日には達成度豆テストを行う。 ・履修にあたって、課題とする演目の歌詞・解説、歴史的背景は参考資料でよく読んで、実技実習ノ―トに書いておくこと。 |
■成績評価の方法・基準 |
【方法】 ・平常点(20%)、レポート(10%)、定期試験(70%)。平常点は授業への参加状況、提出物等で総合し評価する。 |
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
■教科書・参考文献(資料)等 |
□教科書 ・教員の指示による |
□テキスト ・教員の指示による |
□参考文献 ・矢野輝雄 『琉球舞踊の歴史』(1988年・築地書房) ・d保栄次郎 『琉球舞踊入門』(1979年・那覇出版社) ・大道勇 『琉舞手帳』(2010年・ボーダーインク) ・勝連繁雄 『舞踊の世界』2001年・ゆい出版社) ・沖縄県 『琉球舞踊』1985年・沖縄県文化振興課) ・伊波普猷著 『校註 琉球戯曲集 復刻版』1992年 榕樹社j |