沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
50463(50433) 琉球舞踊実技Z 2・(3) 前期 実技
受講年次 担当教員名
琉球舞踊組踊コース4年次 ○高嶺久枝・比嘉いずみ
■テーマ
琉球舞踊における総合的な技の向上を目指し、人はなぜ舞うのかを考える機会とする。
■授業の概要
琉球舞踊実技T〜Wで段階的に習得してきた基礎的技法を基に、X・Yでは、総合的に技と表現法を学んで来た。琉球舞踊実技Zでは習熟度に応じ更なる向上を目指し、多彩な表現力が持てるよう作品に取り組む。また、琉球舞踊を踊りの解釈や変遷など歴史的背景から捉えるなど学習をする。この授業で伝えたい大切な事は、琉球舞踊の所作の習得をする行為や技の向上だけではなく「礼節」を重んじ「心技一体」の精神性を培うことである。
■到達目標
・琉球舞踊のより高度な技術・表現を習得する。
・習熟度に応じ琉球舞踊の精神世界を学ぶことができる。
・礼節を重んじ、知識や見聞も広め、感性を高める努力をすることを目標とし、舞踊家としての資質向上を図る。「心技一体」・「温故知新」の精神を常に意識し自身を見つめられる実演家の育成を目標とする。
・学内演奏会、定期公演の舞台発表の実践で培った成果を披露する。
■授業計画・方法
〈琉球舞踊〉:「古典女踊」「二才踊」「雑踊」「創作舞踊」の中から1〜2曲を選択するなど琉球舞踊における総合的な身体技法を習得する。(学生の習熟度に応じて指導する) 
1.ガイダンス
2.「琉球舞踊」:身体技法の習得@:歌詞・解説の理解と所作を習得する。
3.「琉球舞踊」:身体技法の習得A:所作と音楽を合せる。
4.「琉球舞踊」:身体技法の習得B:所作を習得する。
5.「琉球舞踊」:身体技法の習得C:所作と音楽を合せる。
6.「琉球舞踊」:身体技法の習得D:所作を習得する。
7.「琉球舞踊」:身体技法の習得E:所作と音楽を合せる。(達成度豆テストを行う)
8.「琉球舞踊」:身体技法の習得F:歌詞・解説の理解と所作を習得する。
9.「琉球舞踊」:身体技法の習得G:所作と音楽を合せる。
10.「琉球舞踊」:身体技法の習得H:所作を習得する。
11.「琉球舞踊」:身体技法の習得I:所作と音楽を合せる。
12.「琉球舞踊」:身体技法の習得J:所作を習得する。
13.「琉球舞踊」:身体技法の習得K:所作と音楽を合せる。(達成度豆テストを行う)
14.「琉球舞踊」:身体技法を習得L:歴史的背景と舞踊について理解する。
15. まとめ 定期試験を実施する
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・稽古着着用。実技実習ノ―トと筆記用具を持参すること。
・各種提出物の期限を厳守すること。
・計画に合わせて授業前後の自主練習を充分に行うこと。
・課題曲終了日には達成度豆テストを行う。
・履修にあたって、課題とする演目の歌詞・解説、歴史的背景は参考資料でよく読んで、実技実習ノ―トに書いておくこと。
■成績評価の方法・基準
【方法】
・平常点(20%)、レポート(10%)、定期試験(70%)。
 平常点は授業への参加状況、提出物等を総合し評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
・教員の指示による。
テキスト
・教員の指示による。
参考文献
・矢野輝雄  『琉球舞踊の歴史』(1988年・築地書房)
・宜保栄治郎 『琉球舞踊入門』 (1979年・那覇出版社)
・大道 勇   『琉舞手帖』   (2010年・ボーダーインク)
・勝連繁雄  『琉球舞踊』の世界(2001年・ゆい出版)
・伊波普猷著 『琉球戯曲集』 (『伊波普猷全集』第3巻1972年・平凡社)
・矢野輝雄  『組踊への招待』 (2001年・新報出版)
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