沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
51017 指揮法 2 前期 講義
受講年次 担当教員名
全専攻3〜4年次 ○阿部雅人・五郎部俊朗
■テーマ
声楽や器楽アンサンブルを指揮する際のスコアリーディング、基本動作を学修する。
■授業の概要
指揮法の基礎を習得し、合奏のアンサンブルを合わせるために必要な技術を学習する。スコアリーディングの初歩から展開までの学習も行う。受講学生の指揮の下で実際に演奏も行い、指揮者によるテンポやバランス、演奏解釈や音楽表現等の違いを体験する。取り上げる曲は、斎藤秀雄:指揮法教程「練習曲」、ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第1楽章。
■到達目標
指揮をすると言うことが、単に指揮棒を振ると言うことだけでなく、スコアの読み方、基本的ソルフェージュ能力、音楽作品における音楽史的背景の研究、楽曲分析力、統率力等が、演奏表現やアンサンブルの構築のために重要であることを認識出来るようにするのが目標である。
■授業計画・方法
授業計画
1.指揮棒の持ち方、基本的な2、3,4,6拍子等の振り分け方を学習する。
2.指揮法教程:「練習題1」の指揮を学習する。テンポの変わり目やフェルマータの指揮を学習する。
3.指揮法教程:「練習題2」の指揮を学習する。クレッシュエンドやディミニュエンドの方法を学習する。
4.指揮法教程:「練習題3」の指揮を学習する。強弱やアーティキュレーションを表す指揮を学習する。
5.指揮法教程:「練習題4」の指揮を学習する。異なる音型を振り分ける技法を学習する。
6.指揮法教程:「練習題5」の指揮を学習する。アウフタクトの振り方を学習する。
7.交響曲「運命」の楽曲分析と音楽構造、音楽史的背景を学習する。
8.「運命」の各小節毎に異なる基本的指揮法を学習する。
9.「運命」のディナーミクやオーケストレーションに応じた発展的指揮法を学習する。
10.「運命」における指揮指導を、担当教員がピアノで演奏しながら個別に行う。
11.演奏グループをAとBの2つに分け、Aグループのアンサンブルの合奏指揮を個別に行う。
12.BグループのアンサンブルをAグループの学生が指揮するのを個別に指導する。
13.Aグループの演奏を個別に練習させる体験をさせ、技法について指導し学習する。
14.他方のグループで同様の体験、指導、学習を行う。
15.まとめ(定期試験を実施する)
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・配布する楽譜・スコアは、事前に学習しておくことが望ましい。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点(50%)と定期試験(50%)で総合的に成績評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
楽譜はすべて担当教員が準備する。指揮棒は学生が各自準備する。
テキスト
教員の指示による。
参考文献
斎藤秀雄:指揮法教程
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