沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
51111・51112 音楽基礎演習T・U 1・1 前期・後期 演習
受講年次 担当教員名
全専攻1年次 近藤春恵
■テーマ
西洋音楽史・楽曲分析の前段階として、名曲の鑑賞と読譜の基礎演習を行い、音楽家に必要な耳と探求心を養う。
■授業の概要
・西洋音楽史の予備として幅広いジャンルの楽曲を聴き、楽曲・作曲家の背景について深い興味を持つ積極性を
 身につける。
・実践的な読譜、書き取りの習慣を養い、音楽の基礎的能力や読譜に直結させる応用力をつける。
■到達目標
・多様な編成の音楽(管弦楽曲・室内楽曲・独奏曲・声楽曲)を聴き、西洋音楽史における時代性を判断し、
 主たる楽想、特徴を聴き分ける音楽的な耳を養う。
・楽譜に書く・調べるなどの習慣を身に着け言葉で表現する。
・旋律を記憶し、スコアから主要声部を識別できる読譜力の基礎を習得する。
■授業計画・方法
音楽基礎演習T                 音楽基礎演習U
1.ガイダンス                 1.音楽ドキュメンタリーを観る
2.様々な編成                 2.ベートーヴェンの推敲―スコアを読む
3.音色を聴く―音楽を構成させるもの@     3.後期ロマン派のオ一ケストラ
4.主要主題を聴き取る―音楽を構成させるものA 4.近現代のオ一ケストラ@
5.音楽の形式―音楽を構成させるものB     5.近現代のオ一ケストラA
6.西洋音楽史をたどって@〜古典派の交響作品  6.西洋音楽の中の民族主義A
7.西洋音楽史をたどってA〜和声の広がり    7.オペラを読む@
8.西洋音楽史をたどってB〜音楽の色彩     8.オペラを読むA
9.音楽を「読む」―固定観念(idee fixee)   9.オペラを読むB
10.ベルリーズ:幻想交響曲を聴く        10.プロパガンダと作曲家
11.西洋音楽の中の民族主義@          11.バレエ音楽を聴く@
12.□□フォニ一                12.バレエ音楽を聴くA
13.印象主義〜世紀末の音楽           13.舞台作品を聴く
14.調性tonalityと旋法Mode〜古くて新しい手法  14.祈りの形
15.総括(定期試験は実施しない。)        15.総括(定期試験は実施しない。)
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
平素から「音楽を注意深く聴く、記憶する、楽譜で確かめる、書き留める」など基本的な習慣を身に着けること。鑑賞記録ノートを用意すること。一部授業を集中講義とすることがある。日程詳細を掲示で確認すること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平常点60%、レポートの提出40%の配点比で総合的に評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
担当教員が適宜に配布する。
テキスト
「はじめての音楽史」久保田慶一他著(音楽之友社)
参考文献
「名曲で学ぶ音楽の基礎〜楽典・ソルフェージュから音楽史までT・U」舟橋三十子著(音楽之友社)
←戻る