| 科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
| 51273･51274 | 対位法Ⅰ･Ⅱ | 2・2 | 前期・後期 | 講義 | |
| 受講年次 | 担当教員名 | ||||
| 音楽表現専攻・音楽文化専攻2～4年次 | 近藤春恵 | ||||
| ■テーマ |
| 機能和声に基づく対位法の理論と実習。 |
| ■授業の概要 |
| 基礎的な機能和声の理論と実習を終えた学生を対象に、対位法の理論と書法習得のための実習を課す。また、古典から現代に至る対位法的書法による作曲作品の分析を行う。 |
| ■到達目標 |
| ・与えられた定旋律（cantus firmus）による対位法の二声書法に基づく対旋律（contra punctus）が創れる。 ・フーガ形式によるJ.S.Bachの鍵盤楽器作品を中心とした諸作品を分析できるようになる。 ・近現代におけるフーガ形式による諸作品を分析できるようになる。 |
| ■授業計画・方法 |
| 対位法Ⅰ １．ガイダンス ２．ハーモニーからポリフォニーへ ３．二声対位法の公理と実習（1：1）① ４．二声対位法の公理と実習（1：1）② ５．二声対位法の公理と実習（1：1）③ ６．二声インヴェンションの分析と単純化① ７．二声インヴェンションの分析と単純化② ８．二声インヴェンションの分析と単純化③ ９．二声対位法の公理と実習（1：2）と非和声音、繋留音① 10．二声対位法の公理と実習（1：2）と非和声音、繋留音② 11．二声対位法の公理と実習（1：2）と非和声音、繋留音③ 12．J.S.バッハ：シンフォニアの分析と単純化① 13．J.S.バッハ：シンフォニアの分析と単純化② 14．J.S.バッハ：シンフォニアの分析と単純化③ 15．まとめ 対位法Ⅱ １．ガイダンス ２．二声対位法の公理③と例題実習（1：3、1:4） ３．二声対位法の実習④（1：3、1:4） ４．数字付き和声の公理 ５．数字付き和声の課題演習(やダースゾーン：和声課題集) ６．二重対位法の分析①（モーツアルト：《レクイエム》より〈キリエ〉） ７．二重対位法の分析②（Ｊ.S.バッハ：平均律曲集第１巻よりフーガ ８．リトルネッロ形式①概説 ９．リトルネッロ形式②（J.S.バッハ：イタリア協奏曲第3楽章の分析) 10．リトルネッロ形式③(J.S.バッハ：2つのバイオリンの為の協奏曲第1楽章の分析) 11．古典派までの対位法楽曲分析の総括 12．ベートーヴェン：後期ピアノ・ソナタよりフーガ書法の分析 13．２０世紀作曲家の対位法的書法による作品の分析（Ｂ.ブリテン、M.ラヴェル） 14．２０世紀作曲家の対位法的書法による作品の分析（Ｂ.バルトーク、Ｌ.バーンスタイン） 15．総括(定期試験は行わない) |
| ■履修上の留意点（授業以外の学習方法を含む） |
| 本科目の受講生は実習・分析の為の和声、楽曲分析の理解力が必然的に求められる。また、毎回予習として課題実習が必須であることを心がけること。 |
| ■成績評価の方法・基準 |
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【方法】 平常点60％及び実習課題・楽曲分析のレポート提出40％の配点比で総合的に評価する。 |
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【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
| ■教科書・参考文献（資料）等 |
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□教科書 担当教員が配布する。 |
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□テキスト J.S.バッハ：インヴェンションとシンフォニア、平均律曲集第1巻 |
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□参考文献 「バッハ平均律蔵ヴィーアⅠ 解釈と演奏法」市田儀一郎著（音楽之友社）適宜に教材曲を配布する。 |