沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
51275・51276 管弦楽法概論T・U 2・2 前・後 講義
受講年次 担当教員名
音楽表現・音楽文化専攻2〜4年次 村田 昌己
■テーマ
管弦楽法の習得と編曲実習
■授業の概要
本講義では,管弦楽について様々な角度から概説し,更にそれで得た知識をもとに編曲実習への導入へと展開する。
■到達目標
・楽器の音色、オーケストラにおける役割等の特色を理解し、聴き分けることができるようになる。
・2〜3管編成の管弦楽作品のスコアを読み、縦横の音楽構成を捉えることができるようになる。
・古典〜ロマン派時代における管弦楽法の特徴を捉えることができる。
・2管編成の管弦楽作品をピアノスコアに還元し、オーケストレーションの特色を捉えることができる。
・ピアノ独奏曲の一部を、アンサンブルや2管編成の管弦楽曲に編曲することができるようになる。
■授業計画・方法
1. ガイダンス。スコアリーディング。オーケストラの編成と規模について。
2. 弦楽器の特色とアーティキュレーション
3. 弦楽四重奏曲とピアノ編曲版との比較
4. 弦楽四重奏または弦楽合奏の曲(断片)を、ピアノ曲へ編曲@分析
5. 弦楽四重奏または弦楽合奏の曲(断片)を、ピアノ曲へ編曲A実習
6. 弦楽四重奏または弦楽合奏の曲(断片)を、ピアノ曲へ編曲B実習
7. ピアノ編曲版を、各自で演奏して発表する。
8. 弦楽四重奏曲の分析(L.V.Beethoven,R.Schumann,C.Debussyなど)
9. ピアノ作品から弦楽四重奏へ編曲@分析
10. ピアノ作品から弦楽四重奏へ編曲Aパート分け
11. ピアノ作品から弦楽四重奏へ編曲B重ね方を考える
12. ピアノ作品から弦楽四重奏へ編曲C実習
13. ピアノ作品から弦楽四重奏へ編曲D実習
14. ピアノ作品から弦楽四重奏へ編曲E実習
15. パート譜作成、提出。
16. 前期試演会の反省、復習。
17. 木管楽器、金管楽器の特色とアーティキュレーション
18. ピアノ作品(断片)から木管5重奏の楽曲へ編曲@分析
19. ピアノ作品(断片)から木管5重奏の楽曲へ編曲Aパート分け、交叉法について考える。
20. ピアノ作品(断片)から木管5重奏の楽曲へ編曲B実習
21. ピアノ作品(断片)から木管5重奏の楽曲へ編曲C実習
22. 試演、自己作品の演奏を聴いて、分析。
23. 打楽器、鍵盤楽器の特色とアーティキュレーション
24. 管弦楽曲のオーケストレーション分析(W.A.Mozart、L.V.Beethovenなど)
25. ピアノ作品(断片)から管弦楽曲の楽曲へ編曲@分析(基礎)
26. ピアノ作品(断片)から管弦楽曲の楽曲へ編曲A実習(基礎)
27. ピアノ作品(断片)から管弦楽曲の楽曲へ編曲B実習(基礎)
28. ピアノ作品(断片)から管弦楽曲の楽曲へ編曲C分析・実習
29. ピアノ作品(断片)から管弦楽曲の楽曲へ編曲D分析・実習
30. ピアノ作品(断片)から管弦楽曲の楽曲へ編曲E実習、スコア提出。
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・本講義は,講義科目でありながらスコア・リーディングの基礎の習得も含むので,課題実習が欠かせない。
・授業中指定した作品について,受講生自身が積極的に音楽を聴き,スコアを読む習慣をつけることが肝要である。
■成績評価の方法・基準
【方法】
平均点(30%),授業への取り組み方,課題提出(70%)。平均点は授業への取り組み方,参加状況で総合的に評価する
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
河江 一仁 (著・編著)/新総合音楽講座 8 管弦楽法概論(ヤマハ音楽振興会)
テキスト
教員の指示による。
参考文献
伊福部 昭(著)/完本 管絃楽法(音楽之友社)
ウォルター・ピストン (著)、戸田 邦雄 (翻訳) /管弦楽法(音楽之友社)
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