沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
52135 副科声楽T(表) 1 前期 実技
受講年次 担当教員名
声楽コース以外の音楽表現専攻1年次 〇松田奈緒美、片桐仁美、五郎部俊朗、山内昌也
前川佳央、知念利津子、宮平真希子、喜納響
■テーマ
各自の習熟度に応じた声楽の個人レッスン
■授業の概要
歌うということは音楽の基本である。コンコーネ50番を使って、呼吸法や発声法を学ばせつつ、歌唱を通して幅広い音楽性が身に付くよう指導する。この授業は教職免許取得希望者の必修科目であるので、将来の指導のために日本語の美しい発音法を学びながら、その一方でイタリア歌曲の課題により、西洋発声のより豊かな声の響きを模索させる。
■到達目標
・西洋音楽になじみの薄い学生は、まず五線譜になれることを目標とする。 
・リズムや音程など、楽譜通りに正しく歌唱できるようにする。
・平易な歌曲(日本語・イタリア語)から学習を始め、声楽の基礎である呼吸法や発声法を修得することを目指す。
■授業計画・方法
1.学生の声域・声質等を把握し、今後の課題を設定する。
2.呼吸法について学習する。身体に余分な力が入っていないか等をチェックする。
3.コンコーネ50番(1)ヴォカリーズで自然な発声を身に着けるよう指導する。
4.コンコーネ50番(2)「浜辺の歌」等の日本歌曲課題1。リズム・音程に気を付けて歌う。
5.コンコーネ50番(3)日本歌曲課題1。歌詞を朗読し、日本語の発音に注意する。
6.コンコーネ50番(4)日本歌曲課題2。楽譜通りに正確に歌う。
7.コンコーネ50番(5)日本歌曲課題2。歌詞を朗読し、美しい日本語の発音法を学ぶ。
8.コンコーネ50番(6)日本歌曲課題3。歌詞を朗読し、歌詞の意味を感じ取る。
9.コンコーネ50番(7)日本歌曲課題3。美しい日本語の歌唱表現方法を学ぶ。
10.発声法についての中間チェック。イタリア語の読み方を学習する。日本語とイタリア語の母音・
  子音の違いを学ぶ。
11.イタリア歌曲集1より課題曲1。リズム・音程などに注意する。
12.イタリア歌曲集1より課題曲1。イタリア語の発音に気を付けて歌う。
13.イタリア歌曲集1より課題曲1。豊かな声の響きを模索する。音楽的表現を深める。
14.それまでの課題曲を復習し、試験曲を決める。(日本歌曲またはイタリア歌曲)
15.仕上げ。試験曲を暗譜で歌えるようにする。表現の工夫をする。定期試験を行う:3分以内の自由曲を1曲
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
音楽に対する姿勢は、副科声楽でも専門の分野と同じである。予習復習をしっかりすること。
■成績評価の方法・基準
【方法】
定期試験において、リズム・音程を正確に歌えたか、歌詞がきれいに発音出来ていたか、美しい声の響きを表現出来たか、などの観点により総合的に採点する。最終的な評価は、平常点を10%、定期試験を90%として評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
コンコーネ50番(全音出版)、イタリア歌曲集1(全音出版)。
日本語作品については、担当教員が提示する。
テキスト
教員の指示による。
参考文献
教員の指示による。
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