沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
52188 副科ピアノU(表) 1 後期 実技
受講年次 担当教員名
音楽表現専攻(ピアノコース除く)1年次 ○小沢麻由子、小杉裕一
■テーマ
ピアノの基本的奏法を習得する。
■授業の概要
ピアノ奏法の習得が、各自の専門領域や楽器等の音楽的技量の向上に肝要であるので、継続して学習し、より高度な演奏技術を習得できるよう指導する。連弾で合奏のアンサンブル奏法も学習する。
■到達目標
・長調並びに短調の音階及びカデンツを学習し、基本的な運指法を習得する。
・個々の習熟度や達成度に応じた課題曲を設定し、対位法的作品の演奏技術を学習する。
・連弾にも再度取り組み、合奏の基本や伴奏の演奏技法を研究する。
・試験は♯♭5つまでの長短調音階及びバロックの自由曲。
■授業計画・方法
1.副科ピアノTの試験結果を振り返り、バロック作品の中から個々の習熟度や達成度に応じて、
 最適な課題曲を個別に決定し、より難易度の高い音階にも取り組む。
2.ニ長調及びロ短調の音階を復習し、課題曲の譜読みを確認する。
3.変ロ長調及びト短調の音階を復習し、課題曲を片手ずつ学習する。
4.イ長調及び嬰へ短調の音階を復習し、課題曲を両手でゆっくり演奏できるよう学習する。
5.変ホ長調及びハ短調の音階を復習し、ポリフォニー作品の構造を分析し演奏に反映させる。
6.ホ長調及び嬰ハ短調の音階を復習し、各声部が独立した表現が出来るよう学習する。
7.変イ長調およびへ短調の音階を復習し、引き直しをせずにインテンポを保てるよう学習する。
8.ロ長調の音階を学習し、装飾音も拍子を逸脱せずに演奏するよう学習し、連弾曲も提示する。
9.嬰ト短調の音階を学習し、左右で異なるフレーズやディナーミクを弾き分けるよう学習する。
10.変ニ長調の音階を学習し、連弾曲のプリモを演奏して合奏のアンサンブル奏法を学習する。
11.変ロ短調の音階を学習し、連弾曲のセコンドを演奏して、伴奏の発展的技法学習する。
12.♯♭4つまでの長短調の音階を復習し、課題曲の暗譜での演奏に取り組む。
13.♯♭5つの長短調の音階を復習し、課題曲を遅滞なく演奏するよう指導する。
14.♯♭5つの長短調の音階の復習し、課題曲の音楽性と演奏技術を高めるよう学習する。
15.♯♭4つまでの全調の音階を復習し、課題曲の暗譜での演奏を確認する。
定期試験を実施する
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
継続的な練習計画を立てること
■成績評価の方法・基準
【方法】
定期試験において、音階演奏とカデンツ及び、与えられた課題曲の暗譜の正確さ(25%)、テンポ設定(25%)、様式感(25%)、音楽性を含めた完成度(25%)等を総合的に判断し、担当教員の平均点により成績評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
教員の指示による
テキスト
音階や個々の課題曲の楽譜は、学生自身が準備する。連弾曲の楽譜は担当教員が提示する。
参考文献
「バッハ・アンナマグダレーナのためのクラヴィア小曲集」バッハ著 全音楽譜出版社 等
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