沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
80552-02 琉球音楽論研究(b) 4 通年 講義
受講年次 担当教員名
琉球古典音楽専修1〜2年次 遠藤美奈
■テーマ
琉球古典音楽の理論と研究方法
■授業の概要
前期は、琉球古典音楽の構造理論について、楽譜分析と音響分析の両面から明らかにする。楽譜(工工四)について、書誌的、歴史的、音楽論的な問題を検討することによって、古い伝承を正しく理解し、あるいは現代の演奏を批判的に考察する。後期は、その応用としてこれまでの琉球古典音楽の研究手法を援用して実際に分析等を行い、自らの演奏理論や研究の基礎を身につける。
■到達目標
・古典音楽の構造理論と作曲方法を理解すること。
・多様な研究手法から適切なアプローチができる方法を選び、分析ができる様になること。
■授業計画・方法
1.ガイダンス
2.工工四の諸問題
3.歌三線の音組織
4.歌三線の旋律形式
5.《かぎやで風節》の分析
6.御前風様式の音楽構造
7.昔節の音楽構造
8.早間・本間・長間について
9.本間の楽曲を理解する@
10.本間の楽曲を理解するA
11.長間の楽曲を理解する@
12.長間の楽曲を理解するA
13.早間の楽曲を理解する
14. アゲとサゲの技法について
15. まとめ(中間)

16.舞踊作品の音楽
17.組踊の音楽
18. 八重山の三線音楽
19. 琉球古典音楽研究へのアプローチ 総論
20. 琉球古典音楽研究へのアプローチ 声楽譜とその研究@
21. 琉球古典音楽研究へのアプローチ 声楽譜とその研究A
22. 琉球古典音楽研究へのアプローチ 発声法
23. 琉球古典音楽研究へのアプローチ 伝承論
24. 琉球古典音楽の分析@ 楽譜分析
25. 琉球古典音楽の分析A 楽譜分析
26. 分析結果についてまとめ
27. 琉球古典音楽の分析B 音響分析
28. 琉球古典音楽の分析C 音響分析
29. 分析結果についてまとめ
30. まとめ
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・楽譜を読み解くために自らの手で様々な形に変換させる。そのため工工四のみならず、五線譜でも適切な表記ができるようにしておくこと。
・後期では、授業内で分析を行うが自習課題の確実な実施が肝要である。
■成績評価の方法・基準
【方法】
自習課題の確実な実施:20%
前期の簡易レポート:30%
後期の分析結果のまとめ:50%
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
金城厚『沖縄音楽の構造―歌詞のリズムと楽式の理論―』第一書房
大湾清之『琉球古典音楽の表層』アドバイザー
テキスト
教員の指示による。
参考文献
教員の指示による。
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