沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
80553 民族舞踊学研究 4 通年 講義
受講年次 担当教員名
音楽学専修・琉球舞踊組踊専修 1〜2年次 呉屋淳子
■テーマ
パフォーマンス研究を通じて、民族舞踊について理論的、創造的視点から学ぶ。
■授業の概要
本講義では、リチャード・シェクナーの唱える「パフォーマンス」観を通して、「パフォーミング・アーツ」「日常生活におけるパフォーマンス」「文化的パフォーマンス」について考察し、現代社会における舞台芸術について理解を深める。
■到達目標
文献講読とディスカッションを通して、舞台芸術としての「パフォーマンス」の概念について理解することができる。
現代社会における民族舞踊を取り巻く支配的言説に対して、新たな価値観を発信していくことができる。
■授業計画・方法
前期
1.ガイダンス、「批判的理論とパフォーマンス」
2.「文化的パフォーマンス」(1)
3.「文化的パフォーマンス」(2)
4.演劇と文化人類学(1)
5.演劇と文化人類学(2)
6.エスノグラフィー(1)
7.エスノグラフィー(2)
8.身体(1)
9.身体(2)
10.ミュージアムと展示(1)
11.ミュージアムと展示(2)
12.ジェンダー(1)
13.ジェンダー(2)
14.ロール・プレイング(1)
15.ロール・プレイング(2)
定期試験は実施しない。

後期
1.「パフォーマンスとアイデンティティ」(1)
2.「パフォーマンスとアイデンティティ」(2)
3.「パフォーマンス研究」(1)
4.「パフォーマンス研究」(2)
5.争われる戦争の記憶--「エラノ・ゲイ」「昭和館」と嶋田美子 (1)
6.争われる戦争の記憶--「エラノ・ゲイ」「昭和館」と嶋田美子 (2)
7.アメリカ「発見」の逆民族誌的パフォーマンス(1)
8.アメリカ「発見」の逆民族誌的パフォーマンス(2)
9.オリンピックと開会式と国民国家(1)
10.オリンピックと開会式と国民国家(2)
11.東京の『ミス・サイゴン』--観客の作り方と作られ方(1)
12.東京の『ミス・サイゴン』--観客の作り方と作られ方(2)
13.介入への実践を目指して
14.映像研究(1)
15.映像研究(2)
定期試験は実施しない。
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
教科書は必ず購入し、各回の授業終了時に指示するページを十分に読み込んでおくこと。
教科書や参考文献、授業で紹介する文献以外にも、パフォーマンス研究に関する文献を積極的に読むこと。
■成績評価の方法・基準
【方法】
レジュメおよびレポート(60%)、講義の取り組み方(40%)で総合評価する。
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
(前期) 高橋雄一朗 2011 『パフォーマンス研究のキーワード--批判的カルチュラル・スタディーズ入門』世界思想社
(後期)高橋雄一朗 2005 『身体化される知--パフォーマンス研究』せりか書房
テキスト
教員の指示による。
参考文献
リチャード・シェクナー 1998 『パフォーマンス研究:演劇と文化人類学の出会うところ』高橋雄一朗訳、人文書院。
京都造形大学舞台芸術研究センター 2005 『舞台芸術』(8)、月曜社
Victor Turner 2001 The Anthropology of Performance, New York: PAJ Publications.
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