科目コード | 授業科目名 | 単位数 | 学期 | 授業区分 | |
81158 | アートマネジメント演習 | 2 | 通年 | 演習 | |
受講年次 | 担当教員名 | ||||
演奏芸術専攻・音楽学専攻音楽学専修・舞台芸術専攻 1〜2年次 | ○谷本 裕 神谷武史 |
■テーマ |
「自分の舞台」を企画・制作する。 |
■授業の概要 |
アートマネジメントは、アーティストと社会とを多様々な方法で結びつけ、アートの持つ多様な価値を人々と分かち合い、その豊かさによってアーティストと社会の双方を触発するための、諸活動の総称である。それは大きくは、具体的な事業の企画・立案と、当該の企画・立案を十全に具現化・現実化していく制作から成る。また事業経営上、事業の成否を決する活動として広報の営みはとりわけ重要なものである。こうしたアートマネジメントの知識と方法論を習得するため、社会における事業実践を令和3年1月末までに学生諸君自らが主体となって行う。また、これら諸活動を担う上で、必要不可欠な日本語の文章力を養うための講座を導入部においている。 |
■到達目標 |
履修生が自分自身で事業の企画・立案、制作に取り組むことで、「社会と共にある芸術や芸能」、「社会と共にある芸術家や芸能家」を体得する。大学院修了後、社会でアートに携わって生きていくための実践的なスキルを身につける。 |
■授業計画・方法 |
1.オリエンテーション。履修生の目指す舞台 2.企画・制作のための日本語表現文章講座@(第1:「読む」) 「書く」ために「読む」縮約課題と評価 3.企画・制作のための日本語表現文章講座A(第1:「読む」) 要約課題と評価 4.企画・制作のための日本語表現文章講座B(第1:「読む」) 見出し作成と「書く」作業 5.企画・制作のための日本語表現文章講座C(第2:「書く」) 基礎編 「伝わる文章」とは 6.企画・制作のための日本語表現文章講座D(第2:「書く」) 応用編 課題評価とリライト 7.企画・制作のための日本語表現文章講座E(第2:「書く」) 応用編 課題評価とリライト 8.企画・制作@ 何のための事業なのか〜目的意識とミッションの確認 9.企画・制作A 芸術・芸能とマーケティング 10.企画・制作B 事業の開催場所・期日(曜日)と時間帯〜周辺環境と事業の関係 11.企画・制作C 予算作成(収入)〜資金確保・券売計画 12.企画・制作D 予算作成(支出)〜経費を考える 13.企画・制作E 出演者交渉と契約(公演内容の確定) 14.企画・制作F 企画書とプレゼンテーション 15.企画・制作G 本番に向けた、資料収集 16.企画・制作H 集客と券売。その管理 17.広報・宣伝@ 概念整理と計画策定 18.広報・宣伝A 事業理解と発信 19.広報・宣伝B チラシ作成 「オール・イン・ワン媒体」の作成と活用 20.広報・宣伝C マスコミ対策 プレスリリース・記者会見 21.広報・宣伝D ソーシャルメディア・顧客向けの発信 22.舞台づくり@ 舞台監督の役割 23.舞台づくりA 音響・照明・録音など 24.舞台づくりB リハーサル 25.舞台づくりC 舞台見学その1 26.舞台づくりD 舞台見学その2 27.事業当日@ ウラ方〜手配表から考えるゲネプロから本番進行 28.事業当日A オモテ方〜チケット対応・会場案内、公演環境の維持と安全管理 29.総括と反省@ アンケート結果から学ぶ 30.総括と反省A 全プロセスの振り返り |
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む) |
本演習の主体は、履修生自身であり、社会における事業実践も同様である。このことを肝に銘じ、社会における事業実践の場を積極的に自ら開拓し、所期の目標を達成し、財政的にも破綻のない事業を実現する気概を持つこと。 |
■成績評価の方法・基準 |
【方法】 授業への参加状況(40%)、企画制作への具体的な取り組みと各種課題提出状況(50%)、レポート(10%) |
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。 |
■教科書・参考文献(資料)等 |
□教科書 適宜、示す。 |
□テキスト |
□参考文献 小林真理・片山泰輔監修 『アーツ・マネジメント概論 三訂版』 (水曜社、2009年) 外岡秀俊『作文の技術』(朝日出版社、2012) |