沖縄県立芸術大学
音楽部&大学院(修士課程)音楽芸術研究科 シラバス

科目コード 授業科目名 単位数 学期 授業区分
81203 協奏曲研究 2 通年 実技
受講年次 担当教員名
ピアノ専修1年次 ○小杉裕一・小沢麻由子
■テーマ
ピアノ協奏曲等の管弦楽とピアノ独奏による楽曲を、ソリストとして実際に大学のオーケストラと共演する。
■授業の概要
・オーケストラと合わせる前に、ピアノ伴奏との合わせによって綿密に学習する。
・ソリストとして、響きやオーケストラとのバランス、指揮者とのコンタクトの取り方等も体得し、実践する。
■到達目標
・ピアノ独奏とは異なり、主に指揮者とのコミュニケーションを通してオーケストラとのアンサンブルを緻密に合わせ、客観的な演奏表現を行うことを目標とする。
■授業計画・方法
・各自が選択した曲目をピアノ伴奏によって準備し、2回の管弦打楽専修のオーケストラ実習との合同授業と、ゲネプロを経て演奏会に臨む。
・弦楽合奏、管打楽合奏の授業に参加する場合もある。
・曲目は指導教員の指示のもと事前に提出する。
・担当指揮者及び授業・演奏会日程は、4月以降に決定し掲示発表される。
・後期に行われる学内演奏会『大学院生によるコンチェルト』(定期試験を兼ねる)にソリストとして出演する。

1.前期の指導計画説明及び指導教員によるガイダンス
2.様式研究@ピアノ協奏曲の歴史について
3.様式研究A取り組む作品の歴史的位置付けについて
4.様式研究B作曲家とその書法について
5.様式研究C同時代の作曲家や作品について
6.作品研究@演奏作品の編成と形式、構造について
7.作品研究A楽譜・エディション研究
8.ピアノパート奏法について@運指
9.ピアノパート奏法についてAアーティキュレーション
10.ピアノパート奏法についてBデュナーミク
11.ピアノパート奏法についてCテンポ
12.ピアノパート奏法についてDペダリング
13.ピアノパート奏法についてEアンサンブルの要点を確認
14.ピアノパート奏法についてFアンサンブルをふまえたピアノパート仕上げ
15.前期のまとめ 総譜を用いたオーケストラパートの確認
16.後期の指導計画説明及び指導教員によるガイダンス
17.ピアノ伴奏付き実技指導@アンサンブルのタイミングを揃える
18.ピアノ伴奏付き実技指導Aアーティキュレーションとデュナーミク
19.ピアノ伴奏付き実技指導Bピアノ伴奏のデュナーミクの変化に留意する
20.ピアノ伴奏付き実技指導C2台ピアノ作品として、アンサンブルを整える
21.ピアノ伴奏付き実技指導D伴奏パートが本来どの楽器によるものか、留意する
22.ピアノ伴奏付き実技指導E伴奏パートが本来どの楽器によるものか、明確に把握する
23.ピアノ伴奏付き実技指導Fオーケストラ各楽器の音色に応じた表現法を模索する
24.ピアノ伴奏付き実技指導G暗譜
25.ピアノ伴奏付き実技指導H指揮者、共演者をイメージする、ステージマナー
26.指揮担当教員との事前リハーサル
27.オーケストラとのリハーサル@
28.オーケストラとのリハーサルA
29.G.P.
30.学内演奏会演奏及び総括 ※定期試験を実施する
■履修上の留意点(授業以外の学習方法を含む)
・オーケストラの特殊楽器を伴う楽曲については、事前に担当教員に相談すること。
・ハープを伴う楽曲を選択した場合、ハープ奏者の授業参加について、日程等の制限があるので注意すること。また、第2希望としてハープを含まない楽曲も視野に入れておくこと。
■成績評価の方法・基準
【方法】
定期試験90%、平常点10%
【基準】 到達目標を観点として、履修規程に定める「授業科目の成績評価基準」に則り評価する。
■教科書・参考文献(資料)等
教科書
担当する教員の指示による。
テキスト
自分が演奏する楽曲のスコア(管弦楽総譜)は、必ず事前に研究しておくこと。
参考文献
担当する教員の指示による。
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