沖縄県立芸術大学

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音楽学専攻

 
■音楽学コース ■作曲コース
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音楽学-0109

■音楽学コース
 音楽学コースは、世界中のさまざまな音楽の歴史や理論や舞踊を学問的に学ぶコースです。音楽作品のしくみ、あるいはその音楽を生み出した時代の人々について、音楽と社会のかかわり方、音楽と舞踊の関係など、いろんな視点から音楽を深く学んでいきます。
 
カリキュラムは…
 1年生では、「音楽学概説」で音楽学の基礎知識や方法を学びます。また、和声やソルフェージュなどの音楽理論も他専攻と同様に学びます。学年が進むにつれ、音楽史、民族音楽学、楽劇理論などの専門的な講義・演習を履修して、レポートや口頭発表を通じて成果を積み上げ、4年次には卒業論文を作成します。

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卒業後は…
 中学・高校の音楽教員、一般職の公務員のほか、放送・出版などのマスコミ、劇場や会館、ホテルなどの音楽プロデュースで活躍している卒業生がいます。
 
 音楽学コースは、音楽を演奏するだけではなく、なぜそのような音楽が生まれたのか、背景やしくみを探ることの好きな学生を求めています。


 
演奏の授業も…
 音楽を研究するためには、演奏法や楽器を知ることも必要です。副科ピアノは4年間履修が可能ですが、他にヴァイオリンやトランペットなどの西洋音楽の楽器に加え、沖縄の三線や日本の雅楽、インドネシアのガムラン音楽、琉球舞踊などを演習することができます。


 
卒業論文では…
 沖縄の民俗芸能について、明治時代の洋楽導入について、オキナワン・ロックについて、ドビュッシーの作品についてなどが最近の例です。

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音楽学-0209


■作曲コース
 
作曲コースが求める学生像
 作曲を目指す学生には、音楽に関する幅広い知識が必要なだけでなく、音楽が社会に与える力、社会が音楽に及ぼす影響を考え、自己の音楽作品と社会との接点を見いだす努力が必要です。古典の偉大な作品群から学び、歴史の継続の中に存在する自己を相対的に捉え、創造的な音楽作品を生む能力を獲得することに意欲と情熱を持って取り組む学生を求めます。


 
作曲コースの教育姿勢
 作曲コースでは伝統的な作曲技法の習得を基礎とした創作研究を行い、年度末には各学年ごとに定められた課題作品を提出し、演奏会形式で試演することになっています。
 作曲コースは、作品の試演を大切にしています。音楽作品は演奏され、聴衆と共有したときに初めて作品として成立すると考えるからです。制作した学生は、試演会までの演奏者とのコミュニケーションを通じて多くの示唆を得ます。また、試演会当日、聴衆と共に演奏を聴いて、音楽が持っている力の本質を理解するようになるのです。


 
作曲実技の概要
○作曲実技 I
 音楽作品を支えている様々な作曲技法を研究します。その成果をふまえて室内楽作品の習作および試演を行ないます。学年末提出作品の課題は二重奏曲。
○作曲実技 II
 音楽の諸形式について、近代、現代の楽曲のアナリーゼを通してさらに深く研究します。室内楽作品(編成自由)の習作および試演を行います。
○作曲実技 III
 弦楽四重奏曲について研究し作品を習作、試演します。
○作曲実技 IV
 自由作品の制作(卒業作品)。普遍的説得力と個性的ひらめきのある作品の制作を目指します。
  
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私の音楽学

 
石田 瑛 4年生
 
 私はこれまで3年間を通し、西洋・民族・現代・ポピュラー音楽といった様々な「音楽達」(musics)に出会ってきました。音楽学は歴史や経済、社会などあらゆる分野と密接に関わっています。好奇心に対して正直に、そして自発的に動いていくことが大切な専攻です。
  
成田 真弓 4年生
 
 音楽学コースに入学してから3年間、様々なことを学んできました。ポピュラー音楽、民族芸能、日本の音楽、アジアの楽器についてなど、西洋音楽以外のことも幅広く学べるところです。音楽に対する姿勢が入学前とは大きく変わり、新たな発見に満ちています。
 
船津 真波 4年生
 
 研究するテーマに辿り着くまでは、様々な分野の音楽や楽器の実技を学び、自分が何に興味を持っているのか、何を研究したいのか意識して授業に取り組むようにしました。私は今、日本音楽を中心に学んでいますが、まだ視野を狭めずテーマを考えたいと思います。
 
西森 久恭 作曲専修2年次
 
 私は5年目の大学生活を迎えておりますが、ようやく自分の表現したいものが何なのか具体性を帯びてきたと感じており、この土地、この大学で得た沢山の縁がとても尊いものであったと実感しているところです。
 芸術活動における作曲活動にはあらゆる創作芸術、学問の性格が必要となりますので、音楽的要素だけでなく絵画・デザイン・彫刻・民芸、また文学や民俗学の要素も決して無縁ではありません。その意味で、芸術大学であり音楽と美術工芸の分野が混在する本学において、作曲コース・専修は様々な刺激を享受できるとてもよい環境に身をおいていると私は感じております。
 また敷地内に奏楽堂・CD楽譜資料室・図書館・レッスン室・合奏室など、私達の活動の手助けとなる施設が多く存在している点も本学の魅力の一つです。奏楽堂ホールではコンサートが盛んに催されており直に演奏を聴く機会が多く持てますし、資料室においてはそれまで自分にとって未知であった音楽を発掘、吸収することができます。合奏室は本来練習場であり講義室なのですが、大学祭の際にそこでコンサートを開くことも出来ます。
 作曲コースでは年度末の作品試演会において自作品の発表会を行いますが、制作からそこまでの課程において、作曲技術の修得や演奏者とのコミュニケーションなど大変貴重な経験を得ることができ、また発表会の音源を見直してその後の制作に役立てることができます。

 
 
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