本学の教養教育と資格課程教育は「全学教育センター」が運営しています。全学教育センターは、美術工芸学部・音楽学部・附属研究所の教員によって構成され、学部の垣根を越えた全学教育を推進します。
本学教職課程では、①地域の独自性と得意分野を持つ教員、②国語力・書く力を持つ教員、③語学力を持つ教員、④教育相談能力を持つ教員の4つの力を持つようなバランスのとれた教員の育成を目指しています。
本学で取得できる教員免許状は、下記のとおりです。
さらに中学校教諭免許状を取得すれば小学校の「図画工作」、「音楽」の専科教員になることもできます。教職課程を終えた多くの卒業生が、本務あるいは非常勤の教員として活躍しています。
教員免許状の授与までには、卒業に必要とされる科目の他に、教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目(全学教育科目の「日本国憲法」等)、教科及び教科の指導法に関する科目(「教科に関する専門的事項」及び「各教科の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)」)及び教育の基礎的理解に関する科目等(「教育の基礎的理解に関するする科目」「道徳、総合的な時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目」及び「教育実践に関する科目」)を履修しなければなりません。さらに、中学校の教員免許状を取得するには、「介護等体験」を7日間(社会福祉施設5日間、特別支援学校2日間)行わなければなりません。
本来、教職は専門性の極めて高い職業です。幅広い教養と教員としての資質や適性はもとより、教育に関する理念、児童・生徒の成長・発達についての理解、教科に関する深い専門知識と豊かな指導力が求められます。また、実際に教員になるためには、公立学校の場合、厳しい教員採用試験に合格しなければなりません。それゆえ、教職課程を履修するには、堅実な動機と周到な履修計画が望まれます。
博物館において、資料の収集・保管・展示・教育普及など、専門的な仕事を司る職員を「学芸員」といいます。博物館学課程は、この「学芸員」となる資格を取得するための課程です。
本学では芸術大学である特性を踏まえ、美術または音楽を専門とする学芸員を育てるカリキュラムを設けています。
今日の博物館は多様化し、実にさまざまな役割を担っています。卒業生は沖縄県内外の博物館や美術館に学芸員として就職し、芸術と社会の架け橋となって活躍しています。