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音楽学部

教育研究上の目的

音楽学部は、音楽・芸能に関する専門的技能及び諸理論を教授研究して、音楽・芸能の分野における知識、技術、表現力及び他者との協働により社会に対して汎用化できる能力を備えた人材を育成し、もって幅広い芸術文化の発展に貢献することを目的とする。(学則第2条の3)

本学部は、その魅力あふれる地域性に根ざしつつ、アジアから世界に向かって、21世紀をリードする音楽・芸能を創造し、発信していく若き人材を育成します。

卒業生には学士(芸術)の学位を授与します。そのほかに定められた単位を修得すれば教員免許状(音楽)や学芸員資格を得ることができます。

[写真]奏楽堂での全専攻代表学生による集合写真

音楽学部のしくみ

琉球芸能専攻は、最も特色ある分野として、地域の個性的な伝統音楽、芸能の実技を教育しています。また、音楽表現専攻では、現代の音楽教育の普遍的基礎として、西洋古典の音楽を教育しています。さらに、音楽文化専攻は、両者を理論面から、または創作面から総合的に支える教育研究を行っています。

[チャート]音楽学部のしくみ

学部長より

[写真]音楽学部長 山内 昌也

沖縄はその昔「琉球りゅうきゅう」と呼ばれ、いにしえの先人たちは、独自の文化芸術を築き上げてきました。その拠点となったのが「首里城」です。現在、2026年の正殿復元を目指し「令和の首里城」が再建されています。
本学は、まさに首里城のふもとにあります。琉球王国時代の気候や風土を今に伝えるべく、世界に類のない教育研究環境だともいえます。

音楽学部は、3専攻9コースで組織されており、声楽・ピアノ・弦楽・管打楽・作曲理論・沖縄文化・音楽学・琉球古典音楽・琉球舞踊組踊の各コースがそれぞれの個性を発揮し、沖縄だからこそ学ぶ(研究する)ことのできる「おと」を追究しています。

建学の理念にもあります「個性の美」そして「普遍の美」。その背景として、本学の設置にあたり、「沖縄には美学と哲学が必要である」との当時の沖縄県知事の強い「想いうむい」により、全国で5番目にできた国公立の芸術大学となっています。

沖縄は観光産業がかなめとなっています。質の高い観光へと軌道が変化しつつある中、リゾートだけではない、文化芸術の重要性が高まっています。
持続可能な開発目標として、少人数制による質の高い教育環境で育った学生たちが、沖縄においては「宝」なのです。

首里の地で、学生が真摯に芸術と向き合い、表現することを切に願っています。

音楽学部長  山内 昌也やまうち まさや

音楽学部の教育方針

沖縄県立芸術大学音楽学部では、沖縄の地で育まれた個性の美である伝統芸能はもとより、西洋・東洋にわたる芸術音楽を体系的に研究教授し、将来、実演家、教育者、研究者をはじめとして、音楽芸術分野において社会に貢献できる人材の育成をめざします。

豊かな表現力と高い技術力、そして理論的思考力を涵養し、それらを総合して現代社会に新たな価値をもたらすことのできる人材を育成します。

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

沖縄県立芸術大学音楽学部では、大学ディプロマ・ポリシーに基づき、以下に掲げる学修成果を修め、最終学年における卒業演奏又は卒業作品、卒業論文、卒業研究の提出を経て、所定の卒業単位を取得した学生に対し、学士(芸術)の学位を授与します。

  1. 音楽・伝統芸能の各分野における基礎的知識、技能について体系的に理解している。
  2. 音楽・伝統芸能の各分野における基礎的知識、技能について歴史、文化、社会、自然と関連付けて理解できている。
  3. 課題解決に必要な汎用的能力(論理的思考力、情報リテラシー、コミュニケーション・スキル等)を身につけている。
  4. 各分野の専門的な知識・技能と研究能力を身につけている。
  5. 卒業後も社会における自己の役割を認識し、生涯を通じて自律的に学び続ける能力を身につけている。
  6. 獲得した知識や能力等を活用し、自らの課題を発見し解決する能力を身につけている。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

沖縄県立芸術大学音楽学部では、ディプロマ・ポリシーに掲げる学修成果を獲得できるよう、大学カリキュラム・ポリシーを基本に、以下のとおりカリキュラムを編成し、実施します。

  1. 学生の多様な資質・能力を伸長するための少人数による教育
  2. 専門教育(主要科目)における、4年間にわたる段階的履修
  3. 各専門分野における基本的知識・技能を培うための、必修科目を中心とした体系的・横断的な科目編成
  4. 自然や地域、言語、芸術諸分野及び一般教養など幅広い教養を通して、汎用的基礎能力を身に付けるための全額教育科目の編成
  5. 学生の多様な関心や課題発見を促し自律的に学習できる選択科目の編成
  6. 様々な学びを統合し、地域・社会との連携を通して、芸術(音楽・芸能)と社会との関係を学ぶ科目の提供

学修成果の評価は、評価の観点を示した上で、授業科目の到達目標の達成度を基準に、演奏・演舞・作品・実践・レポート・筆記試験等により行います。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

教育の理念

大学の教育理念に基づき、沖縄県立芸術大学音楽学部では、沖縄で育まれた個性ある音楽・芸能及び普遍的価値を持つ音楽芸術の体系的な研究を通じ、それらの継承発展とともに新たな芸術創造に寄与できる人材育成を目指します。そのために、専門分野における知識・技能を深めるとともに、広い視野を持って思考し、問題解決を行うために必要な教養を身につける教育を行います。

求める人材

音楽学部の教育を達成するために、次に掲げる知識・技能や能力(思考力・判断力・表現力等)、目的意識・意欲等を備えた人材を求めます。

  1. 本学及び音楽学部のポリシーを十分理解し、大学での学習に自律的に取り組むことのできる人
  2. 音楽学部における学習に必要な基礎的知識・技能及び課題解決のための思考力・判断力・表現力を備えている人
  3. 自身の知識・技能をさらに伸ばし、将来、演奏家、作曲家、実演家、研究者又は教育者など、音楽・芸能分野における専門家となる意欲のある人
  4. 芸術創造の営みについて、現代社会との関わりの中で思考し、主体性を持って多様な人々と協働する意欲のある人
  5. 音楽や舞踊、沖縄における芸術文化や本学での学びに関心がある人

入学者選抜試験の基本方針と実施

音楽学部においては、学部の教育理念を踏まえ、各専攻の専門性に沿った試験を課し評価します。その際、大学入学前に学んでおくべき内容・水準について、募集要項と併せて公表する『試験曲』によって明示するものとします。また、専攻ごとに設定された多様な入試科目において、学力の3要素(「基礎的な知識・技能」「思考力・判断力・表現力等の能力」「主体性・多様性・協働性」)を総合的に評価します。なお、入試区分及び募集枠ごとに、総合点に基づき合格者の選抜を行います。

各入試区分における評価方法は以下の通りです。

  1. 一般選抜では、大学入学共通テストにおいて国語、外国語の2科目を課し、大学での学習に必要な知識・技能、思考力等を測り評価します。また、個別学力検査等において、専攻試験(実技検査、小論文、口述試験等)、音楽に関する基礎能力検査(楽典、調音、新曲視唱、副科ピアノ等)及び面接を課し、専門分野における基礎的能力、主体性及び将来性を測り評価します。本区分においては、全般的な学習能力について総合的に評価します。面接においては多面的・総合的な評価を行うために、調査書及び志願者本人の記載する資料等を活用します。
  2. 学校推薦型選抜では、専攻試験(実技検査、小論文、口述試験等)、音楽に関する基礎能力検査(楽典、聴音、新曲視唱、副科ピアノ等)及び面接を課し、大学での学習に必要な知識、技能及び主体性等を測り評価します。本区分においては、専門分野における高い能力、調査書及び志願者本人の記載する書類等をもとに実施する面接等における評価を重視します。また、高等学校長からの推薦書を活用します。
  3. 社会人選抜では、専攻試験(実技検査、小論文、口述試験等)を課し、大学での学習に必要な知識、技能、思考力及び主体性などを測り評価します。本区分では、専攻実技の習熟度及び小論文・口述試験の内容を重視し評価します。

音楽学部のカリキュラムマップ

授業科目とディプロマ・ポリシーとの相関関係をカリキュラムマップでご確認いただけます。
各授業科目の到達目標と、卒業・修了時に獲得しておくべき学修成果との関係がわかります。

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