グローバルに考え、ローカルに行動し、控えめに計画せよ。 (ヴィクター・パパネック)
デザイン専攻は、日本最南端に位置する沖縄県の特色ある文化を、誇りを持って受け継ぎ、伝統や工芸の基礎的研究を基に、地域の経済・産業や文化活動との連携を図りながら、今日的デザインの課題を理解し、未来的志向に立つ高度な情報技術と、国際的な視野を持つ人材の育成を目的とします。以上の目的に賛同し、主体的な学習能力を養い、専門分野に片寄らない健全な社会人となれるような人物を求めています。
デザイン専攻では専門領域の垣根を取り払い、様々なデザイン分野の中から学生が主体的に授業を選択できるようにカリキュラムを編成しています。
デザイン専攻のカリキュラムの編成に関しては以下の6点に集約できます。
また、各学年に学ぶ主なこととして、1年生では、デザインの基礎を学び、デザインを学ぶ者としての自覚を促す。2年生では、デザイン機器と素材の研究をし、合わせてグループ研究を行いながら、3年生では、公共物のデザイン等を通して、デザイナーとしての社会的役割を確認。4年生では、個別の卒業制作を通してデザイナーとしての個人的資質の追求を行う。この4年間の過程を通じて、市場の調査方法、社会から支援を得る方法、企画の適格な提示方法等を学び、デザイナーとしての資質を完成させます。
近年デザインの制作はデジタルによる作業が主流になり、パソコンやアプリケーションを道具の一つとして使いこなすスキルが必要となっています。
一方で、作品を作るまでの独創性は、発想力や手作業による感覚を身につけていく事が大切です。
デザイン専攻では様々なデザイン分野によるカリキュラム構成により、デジタル作業とアナログ作業による幅広い表現の可能性を広げてきました。デザイナーを目指す学生は多くの情報の中から、自身が何に興味を持ち、何が出来るのかを探求し、広い視野を持って作品作りを行なってほしいと思っています。
准教授 又吉 浩
デザイン専攻 専任教員一覧
デザイン専攻は、1年次に造形基礎を通して描写力・構成力を養い、2、3年次では分野的領域を選択制度により、専門的な実習・演習・講義を行います。さらに、3年次のインターンシップ(企業実習制度)は産学の結びつきを意識し、実社会との接点の有効性を期待しています。4年次では、各学生が独自のテーマを設定し、卒業制作を行います。
生活道具としての器具・機器の開発や改良に関する造形的学習をします。
情報、生産、流通などを通して、製品計画について学習します。
公共空間における様々な生活装飾や空間の造形的学習をします。
広告やサイン計画を通して、レイアウト、イラストレーション、レタリング等の学習をします。
編集計画や絵本制作により、コミュニケーションの在り方を学習します。
写真、ビデオ、CGを中心に、映像表現を学習します。
私は小さい頃から絵を描くことが好きで、これからの人生も好きなことを続けたいと思い本校に進学を決めました。入学後はグラフィックデザインやイラスト、プロダクトデザインなど様々な領域のデザインへの理解を深めることができました。
本学の良かった点は、上記のように幅広いデザインが学べることと、学生同士で和気謝々かつ積極的にデザインについて意見を交換しあえる楽しくて穏やかな環境にあることだと思います。それにより、自分では気付けなかった考え方、学び方を知ることができ、就職後の働き方でも役立てることができています。
楽しかった時間を将来に繋げることができたので、大学で過ごした時間は私にとって価値のある充実した日々だったと感じています。